たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2008年01月06日(日) |
中岳、新燃岳、獅子戸岳へ縦走 |
二日目、今日こそはなんとか韓国岳に登りたいと霧島温泉駅でえびの行きのバスを待った。朝から林田バスに電話をするものの、繋がらない。JRの駅員さんは昨日から天気もいいし、今日はバスは行くでしょうと期待を持たせてくれる。 しかしやってきたバスは今日も手前の高千穂河原までしか行かないと言う。 乗客は昨日もわたしの他に3人だったが、今日も3人。これほどの乗客ではすでに赤字、その上チェーンまで巻いて登山口まで連れて行く気はないのだろう。しかたない。昨夜地図を見ながら作戦を立てていた通り、今日は高千穂河原から中岳、新燃岳、獅子戸岳へと縦走し、同じルートを戻ってこよう。そうすれば、11時から登り始めてちょうど午後4時のバスに間に合うはずだ。 それにしても無念。韓国岳は、獅子戸岳からは目と鼻の先。もし、えびの高原から戻ってこれるバスがあるなら充分韓国岳までの縦走ができるのに。
バスの中ではがっかりしたものの、この日の登山は文字どおり筆舌に尽くせないほど素晴らしいものだった。あまりによくて泣けた。 行きは目の前に現れる景色の美しさに泣き、途中では火山の淵に立った一人で立っている事の恐ろしさに泣き(ほとんど人がいなかった)、帰りはずっと側でわたしを見守ってくれていた昨日登った高千穂峰と分かれるせつなさに泣いた。 あきれるほどエモーショナルな山行ではあった。
今度宮崎に帰省する時にはきっとまた来よう。今度は同じルートを通って韓国岳まで縦走し、その付近の山や池も隈なく歩いてみたい。
< 中岳へ向かう途中、おそろしく見晴らしの良い場所に出て絶句! 青い幾層もの山の向こう、雲に頭を出しているのは遠く桜島、小さく開聞岳、そして大隈半島の山々だった。写真でそれをとらえる事ができなかったのは残念>
<中岳のすばらしさは、その見晴らしの良さだろう。昨日昇った高千穂の峰が堂々とすぐ脇に見える。この山を眺めながらというより見守られながら、山を越え、また戻ってきたのだった。>
<新燃岳はゆるやかなカーブを登っていく穏やかな山だったが、山頂に着いてみると、ダイナミックな火口がそこにあった。エメラルド色の水の不思議さ>
|