たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2007年12月23日(日) |
子ども達の歌声をお別れに |
21日、つくしんぼ保育園のクリスマスでヴァイオリンおばさんをやった。子ども達の歌の伴奏やサンタ登場の場面や、ピニャータを割る場面とかにずっと弾いていた。生きていたら、そこにいて、うれしそうに子ども達を眺めているだろうTさんへのそれは供養のつもりだった。
そして、その後に、Tさんの娘さんから23日、24日の通夜と葬儀に使う音楽を頼まれた。 わたしに? そうみたい。 いつか、ある方の葬儀のために音楽を担当した事があった。わたしが選曲し、mGが録音したのだったが、その事を知っていたTさんの親族からの依頼だった。
「やってみるね」 と、できるかどうかも分からないのに、わたしはいつもそう言ってしまう。 さて大変だ。 Tさんの好きだった音楽は? わたしが葬儀に使って欲しい音楽は? 彼女の生き方が伝わるような、彼女をぴったり表現する音楽は? 22日は1日はずせない用があるので、音を作るのはその日しかない。
家に持ち帰ったCDの中から彼女が子ども達とやった「森は生きている」のミュージカルの中から、いくつかの歌を持ってこようとした。これなら彼女が好きな歌だとわたしも知っている。
ん、だが待てよ、プロの劇団の歌じゃなく、子ども達が歌った歌を使った方がいい!と閃く。 今年の3月の進級お祝い会の時、わたしは一人だけのカメラ担当を言い渡され、相当に緊張とプレッシャーを受けつつ、一方でビデオを固定し、mGの一眼レフで子ども達を撮りまくった。 あの時の動画がわたしのPCの中にある。
子ども達が演じた音楽劇「森は生きている」の中から5つの歌を取り出して一枚のCDにするという作業はわたしには出来ないので、mGにメールで依頼し、帰宅後、その手間のかかる作業をやってもらった。
さて、この歌が何とも素晴らしいのだ。 2歳児から4歳児の子ども達がかなり言葉の多い歌をいっしょうけんめい歌っている。 言葉に、気持ちがこもっているから、歌に命があるのだ。 聴けば聴くほど、この歌がTさんの葬儀にふさわしいと思える。 結局、子ども達の歌5曲に、アフガニスタンの子ども達の歌う「ともだちになるために」とバッハのG線上のアリアと、二つのヴァイオリンのための協奏曲、2楽章の8曲をつないだCDが出来上がり、昨日の朝届けた。
今夜の通夜の席、花に囲まれて優しい笑顔のTさんの写真と子ども達の歌声はそこに、Tさんの世界を作っていた。 遺影には馴染みがあった。あの日子ども達の歌を聴いているTさんの顔がいいなと思い、子ども達の写真を撮る合間にTさんのスナップ写真を撮っておいたのだが、その中の一枚が使われていた。
明日の告別式ではどの場面で子ども達の歌が使われるのだろう。 できれば出棺の時、子ども達の声で送り出してあげたいけれど・・・
*
つくしんぼ保育園の子ども達が歌う森は生きているをボイスブログにアップしました。
|