たりたの日記
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2007年10月11日(木) 休息

 同居人mGは医者の診断書を会社に出し、1ヶ月の病気休暇に入った。
彼の場合、ストレスからくる心の病なので、何より休息が必要なのだ。
思えば、大学を卒業してからこの27年間始めての長期休暇だ。
そうか、彼に限らず、フルタイムワーカーは病気でもしない限りこれほどまとまった休暇は取れないのだ。
でも人間として生きる上である程度まとまった休暇は必要なものじゃないだろうか。
 昨日mGといっしょに聴いた医者の話は納得がいった。

「頂上目指して山に登っている時、へとへとになってもう歩けないほど疲れるでしょう。その時は休むでしょう。少し休むとまた元気が戻り、また歩こうかという気持ちになるでしょう。でも、もう少し先で休も、もう少し先・・・と休まないで登っていくと倒れてしまう。
また休む時はただぼおっとして身体を休めるでしょう。その間に何か有効な事をしようなどとは考えないはずだ。だから何かをしようなどとは考えず、ただただ休んで心身を回復させること」

 なるほど。わたしも山の例で話されればとても良く分かる。
mGが「先生、山に登られるのですか」と聞くと
「今は腰を痛めて登ってないけどね」という返事だった。

 長い人生、歩ききるためにこんな休息も必要。
だいたい日本人は働きすぎる。
国民によっては昼に家に帰り、ゆっくりと昼食をした後、お昼寝までする人達もいる。夏はたっぷり1ヶ月の休暇を過ごす人達もいる。お金は無くとも、毎日海で海産物を取ったり、畑で作物を作ったりしながら自給自足の生活をしている人達もいる。

人間らしい暮らしって何だろう。
少なくともストレスでボロボロになってしまうような仕事の仕方でない事は確かだ。

 豊かになった社会のはずなのに、貧しい時代を生きてきた人達よりも、
ある意味で貧しい暮らしをしているような気がしてしかたない。
長いものに巻かれていては自分さえ守れなくなる。社会の通年や常識に逆らっても人間らしい暮らしを取り戻す覚悟が必要なのではないだろうかと、そんな事を思った。

 さて同居人が気持ちよく、また効果的に休息できるように心がけるとしよう。一番いいのはわたし自身が休暇モードでのんびりする事なんだと思う。
後は身体と心に効く食べ物を用意することかな。


たりたくみ |MAILHomePage

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