たりたの日記
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2007年01月21日(日) |
週末のあれこれを巡って |
昨日は、10時から1時までDVDを見ながらダンスの振り覚え。 狭いリビングでやるのだからあちらこちらにぶつかったり、物を落っことしたりしつつ・・・
その後、三鷹の「文鳥舎」のイベント【空にいちばん近い山 vol.2】 〜 高所への旅 〜 へ。 山岳カメラマンの村口徳行さんの話を聞くのは2度目。 当然お会いするのも二度目なのだが、前回、その印象がよほど強かったのか、もう何度もごいっしょしているような、その方を良く知っているような第2印象(?)を不思議に思った。本人はこういう場所で話しをするのは苦手だとおっしゃるが、それだからこそなのか、ひとつひとつの言葉、語ろうとされている世界の事がそのままストレートに伝わってくる。村口さんを食い入るように見、また聴いていた。話を聴くという事を越えて、そのエネルギー、高橋たか子流に言えば、その人の内にあるマグマのようなものを身に受けていたのだろう。
62歳で世界最年長の女性でエベレストに登頂したという登山家渡邉玉枝に会うことができて良かった。何も飾らない、言葉少ないその人柄、凄いことをやっているのに、少しもそんなことを感じさせない不思議な人。
エベレストの美しい映像、山の他に何もない、その怖いようなあちらへと突き抜けたような場所。 あぁ、どんなに遠い国の山に行きたいことか・・・
62歳までにはまだ時間があるから、これから行けますよなんて言われれば、そっちに向かって方向を定めたいような気持ちが生まれてくる、この影響の受けやすさはほんと、困ったもんだ。
ダンスと山の話の間の移動中は高橋たか子の「亡命者」に没頭し、講演会に続き、懇親会。普段は立食となるパーティーだが、出席者がそれほど多くはなかったので、テーブルを囲んで着席で、半数の方は見知った方々、おいしいお料理と山の話で和やかで暖かい席だった。 10時前に店を出、正津先生他ゼミのメンバー5人で三鷹駅そばのルノアールでお茶をし、わたしは新宿から11時9分発の「ムーンライト越後」で大宮まで。なんとかシャトルの終電を掴まえ帰宅。 この夜行列車にそのまま乗っていれば、新潟の雪景色の中に到着するのかと思いながら・・・。 さきほどの映像の故か、しきりに雪景色が見たい。
今日は午前中は教会学校(オルガンと分級の担当)と礼拝。午後から夜にかけてダンス。R&Bや歌謡曲や日本の音でと様々な曲、様々な振り。全部で7曲あるのかな。昨日のひとり練習と仲間のサポートのお陰でおおむね振りが覚えられ、ようやく踊るのが楽しくなってきた。 そして今、焼酎&日本酒を蕎麦とサラダで。 ほ〜〜〜っ
さて、やっつけなくてはいけない翻訳がある。ネイティブの英語教師の一年間の仕事に関する報告書。原稿がやっと今日届いた。明日までに仕上げなくてはならない。 今日は疲れてしまって、おまけにお酒も飲んじまって仕事モードには入れないなぁ・・
これから寝て、明日5時起きでやろう。と、ここに宣言。 明日は高橋たか子についての調べ物や書き物もする予定。 ダンスのおさらいと一週間の仕事の準備。
それにしても、わたしの一日の目まぐるしさったらない。 たとえば日曜日なら教会のことだけ。ダンスをするなら、一日ダンスの事だけ。あるいは山の事だけに集中し、さもなくば一日読み書きに集中するという生き方ができないものか。
一日に何もかも詰めこみ、その都度モード変換を行うのは決して本意ではないのだが、昔から、あれもこれもの人間だから、いつだってこういう具合になってしまう。 そして時間が足りない!と焦る。この矛盾!
だからこそ、「亡命者」に見るような、異国の何も自分を制約するものがない、何者でもない漂流者になってただ祈りの生活にわが身を投げ入れる人の生き方に強い憧れを持つ。 ただただ山の事を考え、高い山に自分を向かわせる登山家にも。
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以上は21日の夜にミクシーの日記に書いたもの。 翌朝、その日記にダンスのなお先生からコメントをいただいていた。
<なお先生からのコメント>
nao 今ある自分の状況こそが自分のホントの素の状態なのであると思うのです。なんでも同時に完璧にやろうと一生懸命過ごすたりたはすごいです、そしてそうすることにより自分自身がすべてのバランスをとることができるから故アクティブに生きれてる気もするのです。あたしの感じ方ですが (^o^;
それを読んではっとする。 なおさんの状況はわたしの目まぐるしさの比ではない。 なにしろ、来月末にステージを抱えているのだから。わたしなど、自分の振りだけ覚えればそれで済むことだが、彼女の場合は舞台そのものがキャンバスであり、また小説なのだから。しかも観客がそこにいる、一回限りの創造。何と緊張に満ちていることだろう。
<わたしのコメント>
たりた なおさんのエネルギーとパワーにはとても及びません。 なおさんの場合、ダンスというひとつの事にエネルギーが集中しているので、そこが羨ましい、そいうでありたいと思うのですが、それにしても、その中では、それぞれの多様な踊りやイメージをカタチにしてゆく創造的な仕事の他に、ステージを創る上での細々とした打ち合わせや準備や事務的な事。個々のメンバーの事、インストラクターとしての仕事の事と、心はいくつにも分かれてそこへ向かっているのですよね。決して創作モードだけに没頭できるわけではなく、様々な事をこなしながら日常の目まぐるしさの中で創り上げてゆく舞台なんですものね。 この自分が置かれている情況の中で、それぞれの事が組み合わされ、また影響を受け取りあって、「ホントの素の状態」の自分が立ち現われる・・・ この状況をポジティブに受け止めるというメッセージ、ありがとうございました。
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