たりたの日記
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2006年10月10日(火) 秋の空はいつだって・・・

毎年、秋の空は澄みきっているのだろうし、
毎年、美しい季節だなと思うのだろうけど、
今年は特別という気がする。
きっと毎年、今年は特別と思っているのだろう。

昨日は衣類の整理をしていると、mGが仕事から戻ってきて、
陽があるうちにどこかへ出かけようと言うので
仕事はそのままにして秋の中へ出かけていった。
空とか木とか光とかと遊ぶために、
とりわけどこかに行くでもなく車を走らせて・・・
ちょうどよさそうな公園があったので、
そこで本を読んだりした。

小川洋子の「偶然の祝福」はしんみりと良かった。
初めて読む本なのになぜかなつかしかった。
きっとこの日の公園の噴水や
魚釣りをしていた子ども達の様子といっしょに
この本の中のお話を覚えていることだろう。

どこにも秋はあるけれど、
まだ知らない秋に出会いたい・・・
今夜はmGが帰ってくるまでの間、
ただただ山の本と地図を見ながら、
あそこ、ここの秋を思い描いていた。

わたしは果たして、地図にあるどこかを探しているのだろうか。
もしかするとそうではなく、
わたしはわたしのうちにある何かに出会いたくて
地図を探しているのかもしれない。


たりたくみ |MAILHomePage

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