たりたの日記
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2006年10月05日(木) 「蒲田行進曲」をDVDで

DVDで蒲田行進曲を観た。
日本の映画のよさ、28年前の映画の持つ空気、つかこうへいの原作に流れる人間愛、観終わった後に、残る何ともいえない暖かさと哀しさ・・・

ヤスもいいけど、銀ちゃんも憎めない。で一番好きだったのが小夏。

松坂恵子ってこんなに素敵な女優だったっけ。いろいろ観たと思うけれど、こんなに愛らしく、きらりと光っている場面は見たことがなかったような気がする。

この映画は1980年、新宿紀伊國屋ホールでの初演の2年後の1982年に映画化されている。映画「蒲田行進曲」は日本アカデミー賞の作品賞、
主演男優賞(平田満)、主演女優賞(松坂慶子)、助演男優賞(風間杜夫)、監督賞(深作欣二)、新人俳優賞(平田満)の6部門のほか、数々の映画賞を独占した昭和屈指の名作とされる。
同年、つかはこの小説で第86回直木賞を受賞を受賞している。

同居人mGは、この映画がビデオになってすぐ、いっしょに観たと主張するが、わたしは全く記憶がないのだった。
この年は長男が生まれた年。新米の母親としては、目の前の現実がいっぱいいっぱいで、映画どころではなかったに違いない。眼は画面を映しながら、頭は別の事でふさがっていて、記憶にすらとどめなかったのだろう。

巡り巡って今頃、当時の話題の映画を観て涙しているという変てこりんな情況。
ま、観ることができてよかったけど。


この12月5日から8日まで、北区つかこうへい劇団が2006年版の「蒲田行進曲」をやるらしい。
mGをさそったら、あまり乗り気ではない様子、一人で行くかな。


北区つかこうへい劇団『蒲田行進曲』オフシャルサイト





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