たりたの日記
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2005年11月18日(金) |
今日もしみじみ十一月が晴れてゐる |
いちおう毎日書くことにしている日記が ときどきぽっこり空白になることがある。 わたしは書く気分にない時には日記にしろ手紙にしろ 書かないようにしている。 書きたい気分でもない時に書いたものを 読まされる側はたまったもんじゃないだろうから。 それでなくったって、 日記を読まされたりするのはたまったもんじゃないことだろうから。 わたしの友人で、たまにいっしょにご飯食べたりする仲だけど わたしの日記は読まないと断言していて そうだろうなぁ・・・と妙に納得している。 それだから、読んでくださる方がいて 読んだよ〜とか、おもしろかった〜と言ってくれると ほんとうにしみじみと有り難く、 それはビタミン剤のようにじわりと効く。 それだというのに、 せっかく読むために訪ねてくださったというのに、 何日もここを空白にしてしまって 今日はそのことがとても申し訳ない気持ち。
そういえば、ここのところ 日記を読んでくださった方からのコメントや問い合わせが 掲示板やメールや電話で届いた。 おどろいたことに、名前も聞いたことのない遠い親戚や、 会ったこともない従兄の子どもという人物からメールが届いた時にはびっくりした。 ここで紹介した従姉の故合瀬智慧子の詩を検索して、ここへ辿りついたのだ。 読んだだけではなく、声をかけてくれたことが嬉しい事だった。 ネットって、こういうことが起こるからおもしろい。
そうだった。 ここを開いたのは、尾形亀之助の詩をひとつ 自分の日記の代わりにのっけようと思ったのだった。 こういう詩。 どこがどうなの?と聞かれても困るのだが ふうっと背中のあたりがやっぱり緩んでくる。 植えたばかりでちょっとしょんぼりしている菊を この詩人の隣に並んで しみじみと眺めているような安らかさがいい。
家
私は菊を一株買って庭へ植えた
人が来て 「つまらない・・・・・・」と言ひさうなので いそいで植えた
今日もしみじみ十一月が晴れてゐる
( 尾形亀之助 )
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