たりたの日記
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2005年05月10日(火) |
母の日の花が届いた日 |
今日(5月13日)は時間があるので、今日のうちに日記のまとめ書きをしてなんとか今日に追いつきたいと思っています。 それで、これは今日書く2日目の日記というわけです。
この日、5月10日に二日遅れで、青年Hから母の日の花が届きました。 中の花がのぞき窓から見えるようになっている大きな箱で配達されてきました。 箱を開けてみると、その中に入っていたのは、手の平に乗るほどの可愛らしいフラワーアレンジメントで、白く塗られたブリキのバケツに、ピンク色のバラとカーネーション、白のカーネーション、カスミソウが素敵にアレンジされていて、Hの手書きのカードが添えられていました。
I'm doing fine Mom. I c u soon. Happy Mother's day .
Your son H 2005
Hがアパートで独り暮らしをするようになってから2ヶ月になりますが、とりわけ淋しい気持ちになることもなかったのですが、こうして遠い見知らぬ土地(まだ住んでいるところを訪ねていないのです)から花や言葉が送られてくると、何か、切ないような、胸がきゅっと締まるような妙な気持ちになるものです。テーブルの上の花はまだきれいに咲いていて、花を見るたびに、胸が痛むので、こういう感情というのはどうにも処理不可能だなあと、痛むままにほおっています。
昨日はHが部屋に残したままにしている夏物の衣料を買い込んできた食料品といっしょにプラスティックの衣裳箱にぎっしり詰めて送りましたが、都内とはいえ、こうして荷物を宅急便で物を送らなければならない関係になったのだと改めて思いました。距離感ということであれば、九州に住む親の方が実際距離の上では遠いけれど、まだ近い感覚があります。親の暮らしは把握できますし、その場所も自分の育った馴染み深い土地ですが、息子達の生きている世界はわたしには把握しきれないし、そこには、わたしの知り得ない全く別の次元で時間が流れているからなのでしょう。
Hは7月までは大学に在学して残した単位を取るようですが、週に2コマ、夕方に授業を受けながら勤め人を始めました。学生ではあっても、ほとんどの時間は社会人として仕事をしているのですから、ずいぶんいろんな事があることでしょうし、自分の稼ぎで暮らしていく大変さも身に沁みていることでしょう。乏しい給料で四苦八苦していることは十分想像が付きますから、そんな中で花を買ってよこしたということがなんとも切なく思えるのですね。
彼がメールで、出世払いはもう少し待っててねと書いてきたけれど、きっとこの小さな精一杯のプレゼントがこれから先も、きっと一番心に残る贈り物になるのだろうなと思います。
次男の青年Mが大学寮で暮らし始めた最初の母の日にくれたピンク色の母の日のカードと、朝食に作ってくれたスクランブルエッグど同様に。
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