たりたの日記
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2005年03月05日(土) 満ちた一日

さて、今日はなんとも盛りだくさんな充実した土曜日だった。
まず、朝の6時起床に始まり7時に家を出るところから始まる。
今日の午前中は恒例の夫婦で人間ドッグに入る日。

一年に一度だけ会う検査技師の方やドクター達と顔を合わせる。はじめはどうしてもバリウムが飲めなくて「もう検査、あきらめますか」とあきれられた胃の検査も、今日などは上出来。
この病院の人間ドッグはレストランでの昼食付きだ。去年と同じ位置の白い布のクロスのかかったテーブルで夫と向かいあって食事をしていると、1年前が今と摩り替ったような妙な感覚が起こる。


さて、これだけでもりっぱなイベントなのだが、今日は午後、錦糸町のすみだトリフォニーホールで女性アカペラ合唱団のコンサートを聴きに繰り出す予定。朝早くスタートできたおかげで、検査が早々と終わりコンサート会場に開場の1時半より20分も前に着いた。待ち合わせをしていたYさんも現れ、いざホールへ。
ステージに黒いドレスを着た歌い手たちが舞台の左右からひとり、またひとりと中央に出て来る様子に、いつか見たボイロンの修道院でのグレゴリアンチャントが歌われ始める時の情景を思い出した。

1、アヴェ・マリア、デュルフレ
2、「フォンテーヌの6つの寓話」
3、合唱讃歌「リグヴェーダ」、
4、ウィルコックス「10のフォークソング」

と、プログラムの曲はどれも興味深かったが、その女性アカペラ合唱団のハーミニーは素晴らしく、わたしは思わず手を握り、身を乗り出して聴いていた。
指揮者Kさんは義父の従妹にあたる人で、葬儀の時に初めて話しをし、今日のコンサートの案内を送っていただいたのだった。
Kさんのことを良く知っている義父が側にいていっしょにこのコンサートを聴いているような気がしてならなかった。

ところで「10のフォークソング」の最後の歌はなんと黒人霊歌の Nobody Knows The Trouble I See。
英語学校で先月から始めた「英語で歌おう」のクラスで、わたしが一番先に持ってきた歌だった。今日のコンサートにお誘いしたYさんはわたしのクラスを受講してくれているので、プログラムにこの歌を見つけた時にはお互い顔を見合わせて感嘆の声を上げたことだった。
繋がっている!と。
そこにある神の配慮と意図とをまた思わされた。
出会いは偶然ということはないのだ。今日この音楽と出会ったことが、また新しい始まりになるのかもしれない。


さて、この2つでもう充分過ぎるほどだが、この後駅の近くのカフェで、Yさんとハイネッケンとホットサンドイッチをお腹に満たしながら、コンサートのの素晴らしさを話し、さらに話す。話も音楽のように深くスピリットに満ちていたので、そこにも深い充実感があった。

そして、今日の4つ目は夕方7時からの英語学校のコーヒーハウス。
英語学校のスタッフと生徒が15名ほど集まり、英語の会話を楽しみながら、ゲームをしたり、短い聖書の話を聞いたりするという月一度のパーティー。
今日はアメリカからやってきている宣教師かつ英語教師のKが担当する最後のコーヒーハウス。テーマはchange(変る)。
あなたを変えるものにどんな物があるかという問いかけ。

人、場所、天気、音楽、結婚、引越し・・・・

すべてが出会いだと思った。出会いは人を変える。その出会いの向こうにいるのは神だと。
Kは今月末にはアメリカへ帰る。しかし別れはきっとまた新しい出会いに繋がっていく。







たりたくみ |MAILHomePage

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