たりたの日記
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10月が始まる。 去年も、その前の年もそうだったが、9月のカレンダーを破ると、残りがもう3枚しかないことに、改めて驚くのだ。 始まったばかりだと思っていた2004年がもう終わりに近づいている。
次回の10月4日のゼミは仕事で参加できないが、課題の牧野信一著「吊籠と月夜と」と、10月3日の読書会のテキスト、正津勉著の「刹那の恋、永遠の愛」を再読。
「吊籠と月夜と」はいったい、どういう風に読んだらいいものやら、この手の作品はお手上げ。しかし、この作家や作風について興味は湧く。ゼミに参加できないのが何とも残念に思える。 今まで、自分が分かるもの、気に入ったものしか読んでこなかったものだから、こうして様々な文学に触れるというのは画期的なことのように思う。
「刹那の恋、永遠の愛」は40人の相聞句歌。 相聞句歌が入り口ではあるけれど、そこで語られるものを読むと、それぞれの作家の生の肝心要のところへダイビングするような感覚がある。決して甘い恋の歌ばかりではない。いやむしろ壮絶と言っていいほどの、人の生き死にがそこにあり、その命たちの濃いこと。そこからやってくるエネルギーは半端じゃない。
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