たりたの日記
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昨日お手紙を下さったFさんは、お手紙の他に土地の珍しい食べ物や、すばらしい本をいっしょに送ってくださった。それはまるでふるさとの母からの小包のように暖かく、心に沁みた。でもそれは母からではなく、お会いしたこともない遠くに住むFさんからのものなので、なにか切ないような不思議な気持ちになった。
その小包の中には、Fさんがこの夏に作ったばかりというルバーブのジャムが4つも入っていた。かわいらしい手作りのラベルもはってある。わたしは箱の中からそのジャムの瓶を手に取ると、すぐに食べたくなって味見をした。甘ずっぱくて素朴で深い味がする。ルバーブのジャムはどのフルーツのジャムにもない独特の風味がした。 Fさんの住む土地で栽培されたルバーブがFさんの台所でFさんの手で作られたのだと思うと、これ以上贅沢な食べ物はないという気がした。
今朝はルバーブのジャムをカスピ海のヨーグルトに入れて食べ、またルバーブジャムのサンドイッチを作ってお弁当に持って出かけた。 ルバーブの甘くてすっぱい味は、昨日から続いている切ないような不思議な気持ちに良く似ている。
そしてしきりと詩篇8編の 「人は何者なので、これをみ心にとめられるのですか」という言葉が立ち上ってきた。 感謝の気持ちがあふれ出してこぼれていく。
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