たりたの日記
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2003年12月11日(木) |
暖かい部屋のありがたさ |
今日は暗闇が迫る中、冷たい雨の中、空きっ腹を抱えて自転車で家に帰るという状況だった。
けれど、それだけに家に帰りついて、石油ストーブがボオッと音を立てて燃え始め、熱風を送ってくれた時にはそれは幸せだったし、夕べのカレーを温めて空腹を満たし、暖かいココアを飲んで身体を温めた時にはもう、それだけで至福という気がした。
今日は3時から雨が降るという天気予報を信頼して、朝早いうちにジムへ行って雨の降る前にさっさと帰ってこようと、9時前に家を出て、いつものラテンの前にもう一本60分のカロリーバーナーエアロを取ろうと思ったのだ。そうすると午後は時間が空くから、美容院へ寄ろうと思ったのだ。前回パーマをかけてから3ヶ月近く経っている。美容院から帰る時には雨が降っているかもしれないから、雨合羽とバッグを包むビニール袋はちゃんと自転車に積んで行った。
しかし予想に反して、雨はジムを出る時にはすでに降り始めていた。しかたない。雨合羽を着て雨の中20分ほど走る。途中で昼食を取ろうにも、また合羽を脱いだり着たりするのもめんどう。しかたない。お昼はぬき。
美容院はクリスマスの飾りが美しく、居心地の良い空間で、ゆっくりした気分の中でパーマやカットをしてもらっていい気分だったのだが、空腹は極限に達していた。外に出るともう暗くなっている上に、雨は激しくなっていた。それで、始めに書いたように雨の中を空きっ腹を抱えて戻ってきたというわけである。
しかし、こうして今はお腹も満ち足りて、何よりも温かい部屋の中に居ることができるのだから、これはなんという幸せなことだろう。
寒いところを戻ってくる家族のためにおでんを煮る。煮ながら、昨日から書きかけていた800字小説を仕上げる。
ミステリアスなもの、ストーリーのどきりとするもの、あるいは、設定がクリスマスなのだから、思い切ってキリスト教的なものと、いろいろ考えたものの、今度も前回同様、日常のひとこまを切り取ったようなものになった。これも限りなく実話に近い。 つい先月の英語学校のパーティーで起こったこと。 この時には、ほんとにC・サンダース氏に感謝したことだった。ターキーと格闘したKはもっとケンタッキー・フライド・チキンに恩義を感じたことだろう。 800字読んでくださる方は 空の鳥と野の花と へどうぞ。
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