たりたの日記
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2003年07月04日(金) ハイドレインジア

hydrangea、アジサイ、紫陽花、どれも同じ花の名前だけれど、その響きや文字から思い浮かべる花の姿はどこか違っている。

今年の梅雨は今までになく、小ぶりで全体に濃い、青紫の西洋アジサイが目に止まる。その度に、その深い青から呼ばれているような気持ちになり、立ち止まり、その花の房にそっと触れる。うっとりとした感覚が起こる。

今日の午前中、つくしんぼ保育室での「英語の歌とあそび」の後、園長のTさんにお願いして、たわわに花房をつけている西洋アジサイをいただいて帰ってきた。

その深く、不思議な青さを染め付けた小さな花房は紫陽花と呼ぶよりはむしろハイドレインジアと呼びたくなる様子をしている。実際、今日はテーブルの上のその花たちに幾度も「ハイドレインジア」と呼びかけた。部屋の中でこの花の回りだけ、空気が濃密で、花の息遣いのようなものさえ感じる。

明日にはもうそこに留まってはいないかもしれない、その美しさを、この生々しい命をどうしたら留めておけるのだろう。せめてその記憶を手繰り寄せる、よすがとなるよう、言葉の中に、留めておこう。





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