たりたの日記
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2003年06月16日(月) 降って沸いた我が家のベジタリアンブーム

我が家の青年Hは肉であればよかった。肉があればよかった。肉と野菜がのっかっている皿をテーブルの上に置いておけば、朝には、きれいに肉の部分だけが無くなっていた。

ところがこのH,先週6日間に渡るArt of Living というヨガのクラスに出るようになるや、肉は食べないのだという。
「別にいいよ、ぼくに合わせてくれなくても」
と言うので、カレーにもチキンを入れ、次男が寮から戻ってきた週末は予定どおり焼肉をした。ヨガだったらわたしは6年もやってきた。その間、肉を食べるななどと言われたためしがなかったし、別に肉を食べたからといって、そのクラスに出席できないというわけではないだろうと、彼の発言を無視して作ったものを食べさせようとした。

ところが、あの肉好きのHが一口も肉を口にせず、肉の味が付いた野菜も食べず、納豆ご飯ばかり食べている。もともと痩せているのに栄養失調にでもなられると困るので、しかたなく肉無しの料理を作り始めた。
今朝は朝食と昼食の兼用に、キャベツ、ピーマン、たまねぎ、にんじん、なす、ちんげん菜と、とにかく冷蔵庫にあるだけの野菜と買い置きしていた缶詰のサラダ用豆をいっしょに炒める。肉無しの野菜炒めといったところ。どんなにまずいかと思いきや、それぞれの野菜の味がそこなわれていなくて、肉を入れたものよりおいしいと思った。また少しでもたんぱく質を摂れるようにと塩、胡椒を味噌と砂糖に代えたのも思わぬ効果をもたらした。味がこってりとこくがあり、これならば肉はむしろないほうがいい。

ベジタリアンともなれば、親しか食べなかったフルーツとミューズリー入りのヨーグルトの朝食も避けて通るわけにはいかない。また、ヨガにおいては酒も飲むなということらしく、帰宅時間まで早くなり、当然早くベッドに入るので朝も早い。そのヨガのクラスのおかげで、食生活のみならず、彼の生活そのものががらりと変ってしまった。人間、いつ変化のきっかけが訪れるか分らないものである。ついでに彼が自分のぐちゃぐちゃな部屋をどうにかしようという気になってくれたら、言うことはないのだが。

さて、今までは深夜に帰ってくるHの食事のことは考えなくてもよかったが、今夜もベジタリアンディッシュをこしらえなくては。かぼちゃと豆の煮物を甘辛く煮付けて、マカロニサラダを作ろう。サラダにはきゅうり、スイートコーン、たまねぎ、りんご、うずら豆、ひじきとあるものは何でも入れるのだ。我々もこの菜食に付き合えば、さらに理想体型に近づけるかもしれない。





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