たりたの日記
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2003年05月19日(月) 楽しくなくっちゃあ、○○の手習いは

昨日からピアノをどうやって学ぶか、英語をどうやって勉強するかということが、HPの話題になっている。中年というのは若い頃うんざりしてきたはずの勉強や稽古事をまた心新たに始めたくなる時期であるのだろう。わたしのジム通いや、ダンスがまさにそれ。〜せねばならないというところがはずれれば、昔はいやでたまらなかったことが案外楽しかったりする。

BBSでは、ピアノにしても英語にしても毎日少しづつでも続けていくのが王道だということになった。さて、後は毎日やるか否か。こういう時、オーディエンスがいるというのは効果がある。「今日は最低10分はピアノの練習をし、英語の勉強もする」と宣言すれば、PCに張り付いている時間を多少削ってもピアノの前に座ろうという気になる。家事をさっさとやっつけてできるだけ時間をつくろうという気が起こる。

さて、無事ピアノの前には座ったが、さて何を弾こう。難しいものはいけない。がっかりして挫折感ばかりが残る。昔やった教則本もよろしくない。しかられた場面が思い出され、いらぬトラウマに支配される。

あった、あった。こういう時のためにいつか本屋で見つけておいた楽譜があった。「Healing Piano Music ヒーリング音楽でリフレッシュ・癒しのピアノ」というタイトルがついてる楽譜。買ったばかりでまじめに開いてもいなかった。目次を見れば、TVドラマの主題曲からミュージカル、ジャズ、アイリッシュフォーク、ポップス、ゴスペル、クラッシックとおおよそほとんどのジャンルをカバーしている。しかもバイエル程度で弾けるように簡単に、それでいて和音などはけっして単純ではなく、気持ちよく弾けるようにアレンジがほどこしてある。さすが癒しのピアノ。運動でいえば、ちょうどストレッチのようなもの。特にハードな体力やスキルはいらない。それでいて体に効く、あのストレッチ。

ビル.エヴァンス、エルトン.ジョン、フォーレ、ショパンと好きな作曲家のものを選び出して弾いていく。なんとその楽譜の中には我が師匠、波多野睦美&つのだたかしの「サリー.ガーデン」も入っていた!すっかりこの楽譜に乗せられてしまった感があるが、練習とまではいかないにしても楽しいピアノタイムであったことには間違いない。

さて、モードはかなりお勉強とはかけ離れてしまっている。いくら英語の学習をやるといっても、ここで昔のビジネス英語のテキストを取り出す気はしない。ペーバーバックを読むという気分でもない。何かアーティスティックに英語をやりたい。

そうそう、こういう時のために、この前、ジュンク堂で見つけて買っていた本がある。斉藤孝氏の「からだを揺さぶる英語入門」という本を取り出す。シェイクスピアの「ジュリアス.ジーザ」や、ネルソン.マンデラのスピーチ、ウイリアム.ブレイクの詩「The Tiger」など、声に出して読むと心地よい英語が選ばれていて後をつけて朗読の練習ができるよう、イギリス人による朗読のCD付きだ。

斉藤氏が主張する、身体で英語を表現するというアプローチを面白いと思う。日本語は日本語の、英語には英語の言葉と結びついた身体の動きがある。氏は英語的な身体を「メリハリの利いた、抑揚のある身体性。緊張と弛緩の振り幅の大きな身体が、英語的な身体の根幹にある」と書いているが、分るような気がする。

子どもたちにマザーグースなどの詩を教える時、ダイナミックな身体の動きとともに発音させるとイントネーションやリズムがそれらしくなることを経験している。何よりも日本語とは違う身体の動きの中で英語を発音することが大切なのだと感覚的に感じていたことではあった。この教材は英会話の練習にはならないだろうが、英語のリズムや音の持つ勢いを身体で体得するには良い教材だと思う。何より朗読が好きな私は自分用の教材として気に入った。ここから教え方のアイデアも浮かんできそうだ。

さてピアノも英語も問題はこれから。なかなか気持ちにぴったりくる教材を見つけたのはいいとして、これを相手に毎日練習するかどうかである。





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