たりたの日記
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2002年09月30日(月) 月曜日、雨

雨だ。
今日はジムに行くのは止めて、家の仕事をしよう。
衣類の入れ替えもしなくてはならない。

夕べ予告もなしに突然イタリアから戻ってきたHはまだ2階で寝ている。
起きてきたら旅の話も聞くことにしよう。
イタリア人からドラゴンボールとかサイヤ人とか言われたらしい。

こんな朝にどんな音楽を選ぼう。
波多野睦美さんとつのだたかしさんの「イスパニアの歌」のCDをかける。
心にひだにヒタヒタと沁み込んでくるメランコリックな響きが今の気分。

イタリア、スペイン、ヨーロッパの国々を放浪したい気持ちが高まる。
旅行でもなく観光でもなく放浪がしたい。
修道院やコミューンにしばらく滞在する、あるいは安いアパートを借りて
しばらく住む。
その町のパンやでパンを買い、花を買い、公園に座って行過ぎる人々を眺める。
スケッチブックを広げて絵を描いたり、ノートにジャーナルや詩を書き込む。
いずれ、そんな日も来るだろう。

10年も前のアメリカでのことを、友人のDとの日々を文章にしている。何度も書こうとしたがまとまった文章になることはなかった。あまりにたくさんある事象や想いのどこを切り取ってよいものやら分らなかった。
私自身がDの年齢に達して、また時間にろ過されて今なら言葉が紡げる。

過ぎていった時間とこれからの時間を見つめながら、
現在進行形のことがらに想いを凝らしてみる。
今の時が数年後にどのような形で結晶するのだろうか。
美しい結晶になるように・・・
そのためには心を澄ませて、
自分に対しても自分以外のことに対しても、
偽りの濁りを混ぜることなく。


たりたくみ |MAILHomePage

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