たりたの日記
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夫といっしょに次男のバスケットボールの試合を見に行く。 この春はベンチにいることの方が多く、活躍する場面を見ることなどできなかったが、引退前の大会になって、がぜん力が出てきたようだ。スターティングメンバーの中に次男の姿がある。我が家で一番年下の次男が誰よりも大きくなってしまった。生まれて間もない頃、黒目が据わらず、重度の障害を疑われた子である。小さい頃はいつもお兄ちゃんの後にばかりしがみついているよく泣く子だった。いつも間にこんなに安定して逞しさを身に付けたのだろう。彼のプレーはその性格が反映されている。ディフェンスに強く、確実なパスをする。自分ではシュートを決めようとはしないで、ボールをより効果的なところに送ろうとする。全体を見渡す目、安定した心の在り様。 もう親の手元からすっかり離れてしまった私たちとは違う世界を持つ息子を目で追いかけていた。
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