たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2002年02月28日(木) |
春のはじめのグレゴリアンチャント |
木曜日の朝、今日はきまりのヨーガへは行かずに明日からの不在に備えて、家のことをやったり、持ち物をまとめたりするために一日家にいることに決めた。ヨーグルトとバナナとりんごの朝ごはんを食べる前にグレゴリアンチャントをかける。これはスペインのサント・ドミンゴ修道院のもの。
なぜだか分らないが、春が来る一歩手前のこの季節にとりわけグレゴリアンチャントが聞きたい。まだ木々の枝枝は裸のままで、それでいながら今にも芽吹きそうな新しい命のエネルギーをためているその姿。冬のなごりを残す枯れた草地、見えないけれど、その下には新しい緑がもう少し顔をだしているはず。植物の春を待つこのエネルギーのせいなのだろうか、それともイエスの十字架の道行きを追う受難節という季節のせいだろうか、この時期の空気にはぴんと張り詰めたものが混じっている。そしていつもこの季節に決まって訪れる気分というものに気づく。命のみなもとへと心はさまよい出る。「わたしはどこから来て、そしてどこへ行くのか。」すでに答えをいただいている問いではあるけれど、何かそこのところに思いを凝らしたいそんな気分になる。
|