たりたの日記
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クリスマスカクタスが今年もあざやかな赤い花をつけた。 4年前、パンジーーやビオラの苗をたくさん買った店で福引きを引き2等かなにかで当たった鉢植えだった。それほど好きな花でもなかったが、少しも手をかけないのに、そして夏の間、鉢ごと外に出しっぱなしにしてその存在も忘れてしまっているのに、毎年アドベントの頃になると約束を守るように美しい花をいくつも付ける。今年はクリスマスツリーもその他の飾りのたぐいも出していないのでその赤い色がいっそうひきたつ。
今日は1日家事に没頭するつもりでいたがいろいろ心を遣う事柄があって電話で話したりメールをしたりという1日になった。いつ頃からだろう。自分の内に語りかけ自分の内に深く入ってはいくが、人の心や思いから遠く離れたところに自分を置くようにしてきていた。昔は良くやっていた長電話とも縁が無くなっていた。知人や友人に対してもそうだが、家族に対してもそんな調子だったような気がする。どっぷりと四つに組んで向かい会うことがしんどい、ちょっとした行き違いや誤解から相手を傷つけるのもまた自分が傷つくのもごめんだとそういう場面にでくわすことを極力避けてきたように思う。人は人、私は私と思えるのは楽だ。
でもそれを避けられない時もある。自分がのぞまないままに窮地に立つことだってある。さてそういうところからの回復の方法は? 揺れ動いてすっかり位置がずれてしまった座標軸を正しい位置に戻すことから始めなくてはならないのだろう。 そして待つ。からんでしまった糸をほぐそうとしてもかえって結ばってしまうし、短気になれば糸を切ってしまう。それではあまりにつまらない。 祈って待つこと。 遅くなってしまった。もう寝よう。
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