たりたの日記
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2001年09月19日(水) |
ピーナッツバターとジェリー |
幼児とお母さんのための英語のクラス、今週と来週のテーマはランチ。 そこに登場するのはアメリカの定番の弁当、ピーナッツバターとジェリーのサンドイッチなのだが、これが日本では以外と知られていない。 お母さんたちに、アメリカで子どもに持たせるお弁当の定番は何だと思いますかと聞いてみたところ、知っている人はいなかった。また「えーっ、それっておいしいんですか。」という声があがった。
そういえば、私が初めてこの存在を知った時には、その組み合わせの意外性に「はっ?」とか「ふ〜ん」といった反応だったのを覚えている。バーバラ・クリアリ−著の「がんばれへンリ−くん」の中に、ヘンリ−くんがクラッカーにピーナッツバターとジェリーをぬって、自分のおやつを作る場面があった。子どもが自分でおやつを作って食べるということが印象的だったので、このきみょうなおやつも記憶に残っていたのだ。
さて、アメリカで暮らしてみると、確かにこの食べ物は一般的なのである。さしずめ、梅干し入りのおにぎり、いやそれ以上だと思われる。幼稚園や、小学校で、何度となく子どもたちがお弁当を開く場面に行きあったが、半分以上の子はこのピーナッツバターとジェリーのサンドイッチを持ってきていた。アメリカのピーナッツバターは砂糖を加えていない塩味のものが一般的だ。感覚としては日本の味噌に相当するポジションをしめているような気がする。スープに仕立てたりこそしないが、これで栄養が取れるといった感覚がある。確かに、タンパク質に富み、脂質もコレステロールを含まないヘルシーな食品のようだ。しかし、ナッツをペースト状にしたものだから、それだけだと口の中でもこもこしてしまい、あまりよい食感とはいえないし、甘味もない。そこで、ジャムというよりはむしろ、固めのゼリーといった感じのグレープのグレープジェリーの出番となるのである。なぜ、さまざまな果物の中でグレープなのかは分からないが、このつるんとした食感がピーナッツバターの重さをやわらげ、適当な水分も加わり、食べやすくしているのであろう。
さて、このサンドイッチ、食パンに片側にピーナッツバターをぬり、もう一方にグレープジェリーをぬり、お互いをくっつけただけのものである。パンの耳を切り取るというようなめんどうでもったいないことはしない。その食パン2枚をあわせたものを、それがちょうど入る大きさのサンドイッチバックと言われるジッパーがついたビニール袋に入れて出来上がり。この他に子どもたちのプラスティックの四角いランチボックスには、りんごが丸ごと一個とか、スナック菓子が一袋とか、小さい箱に入ったレーズンとかが入っている。何としても野菜を食べさせたいお母親はセロリやにんじんのスティックをビニール袋に入れて持たせる。煮たり、焼いたりの我々の弁当と比べると何とも簡単である。
さて今日のレッスンでは色々な食べ物のカードを見せながら、 " What would you like for lunch?" (お昼ごはんに何が食べたい?) と聞いていく。 子どもやお母さんは " I want ○○” と欲しいものを答えたり、 " Would you like to eat ○○?" ( ○○が食べたいですか?) という質問に "Yes, I do.", "No, I don't"で答え、カードをもらう。 その後で、"Peanut butter and Jelly"の歌を振りを付けて歌う。 今年の4月に発売されたアプリコット社の幼児向けのシリーズの最新版をコースブックに 使用しているのだが、この"Peanut butter and Jelly"の歌も振り付けもなかなかいける。 スイング調の曲はなかなか乗れるし、大人も楽しい歌だ。ここで、歌詞だけ書いても、曲の感じは伝わらないので残念だが、こういう感じで始まる。 Peanut, peanut butter, jelly Peanut, peanut butter, jelly First you take the peanut, and you crush, crush, crush,
来週は実際にピーナッツバターとジェリーのサンドイッチを作ってみんなに食べてもらおう。そしてこう聞く。"Is it good?" さて、みんな"It is good!"といってくれるかしら。
それにしても、いくつかの輸入食品店で探してみたが、グレープジェリーが見つからない。ブルーベリージャムの代用でがまんしてもらおう。 ちなみに、我が家の冷蔵庫にはたいていにスキッピーという名前のピーナッツバターとブルーベリージャムが入っている。
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