たりたの日記
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2001年04月03日(火) 誕生日に

誕生日に新しいノートの表紙に大きく自分の新しくなった歳の数を書き、日記を付けてきた。一冊では足りなかった年もあれば、ここ数年のように一冊のノートを改めないまま、思い出したようにぽつぽつ書いていたりとさまざまである。熱しやすく冷めやすい質である。いったん気持ちが離れると、もう惰性でもやりたくはない。こんな人間が毎日のきまりごとをこつこつつづけることなど無理なのに、それでも誕生日がくる度に書き始めようとするのだった。
今日は私の45回めの誕生日。タイムリーなことに、ここに日記を書くことが始まった。私にとって新しい試みである。書くということの質が、日記の性質がちがってくる。閉じられた所へ向かいながら、同時に開いているという感覚。

25歳で結婚し、翌年子どもが生まれてからは私は子どもの年齢とともに、自分自身を生き直してきたように思う。赤ん坊の私、幼児の頃の私、小学校、中学校、高校生と子ども達の今の時間に私のその時の時間や気分を重ねていく。意識的にそうするわけではないのだけれど子どもたちの今からくる刺激が大きいのだ、きっと。そして明日の大学の入学式を私は大学生としての私の生き直しのスタートにしようと、密かに思っている。わたしが過ごしたその時を振り返りながら、そこに新しい意味を見つけていく、あるいはそこでやり残したことをやっていけるかも知れない。おもしろい時になりそうだ。

朝、家族からプレゼントをもらった。下の息子からはブルーデージーの鉢植えとロベリアと小さな黄色い花の苗。上の息子からはマザーパールという貝がはめこまれているネックレスと、ビョークの初期のCDアルバム。夫からはバックとケルト音楽のCD。3人がそれぞれに私の喜びそうなものを捜し出してくれたことがしみじみとうれしい。


たりたくみ |MAILHomePage

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