サーモンピンク・フラミンゴ
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2004年07月09日(金) セクシャルマイノリティというカテゴリが存在しない空間

ワタシが通わせていただいている、とあるパスワード制の掲示板があるのですが。

ここは全然セクシャルマイノリティとは関係ないサイトで、ワタシ以外の人はみんな賢くてしかもかなりな毒舌。
毒舌とはいえ、書き込みにはどれも思いやりが感じられ、どのかたの書き込みにもいつも「ははは」と笑わせていただき、さらにほんわりと心が温かくなったりするんですが。
おまけに、知識の宝庫。

そこは、とあるサイトの裏掲示板のようなところで、なのでみなで適当にそのときどきの話題でだべっているだけ、というものなんですけど。
今のところ、レズはワタシひとりなんですが、ゲイのかたはちらほらいらっしゃいます。
が、やはり世の中の構成比率から考えても、もちろんヘテロが多いんですけれど。

その掲示板で最近、ある常連さんが「同棲はじめました」みたいなことを書き込んだんです。
そのかたは女性。
同棲相手は男性。

そうしたら。

「へー、意外」めいた反応が多く。

「○○さん(同棲を始めた人)は、てっきり婦女子が好きなのかと思ってました」という、他の常連さんの書き込みから始まって、ワタシも「ワタシもお仲間かと思ってましたのに。でもホントは女も好きでしょ?」と。
そんな書き込みが飛び交う中、そのかたもそのかたで、そのことを否定も肯定もしないまま
「昨日行ったお店ですごい好みの女の子がいて、ヤバイと思った」とか書いてましてね。

なんて言うんでしょう。
そこには「セクシャルマイノリテイ」なんてカテゴリは存在しないかのように。

「あ、男が好きだったの? 女好きかと思ってたのに」というセリフが、どこにも力が入ることなくさらっと交わされているのです。

そこでは通常でも「ゲイの××ちゃんから見て、あの俳優はどう?」とか「じょりぃさんはケイト・ハドソンはあまり好みじゃないでしょ?」とか「△△ちゃんは、ホントはゲイなんでしょ?そろそろ認めなさいよ」みたいな、そんな会話がフツウに交わされているわけです。
同性愛者と異性愛者のあいだで。

なんというか、こちらにお邪魔していると、この掲示板における会話があたりまえのものになる日が、そう遠くないのかもしれないな、なんて、楽観的な未来を「ぽわん」と思い描いてしまう、頭がシアワセ者なじょりぃであります。

でもやっぱり、知的な人ほど、偏見は少ないような気がしますね。
って、これは偏見かしら。
知的な人が偏見を持った場合ほど厄介なものもありませんけどね。
って、これも偏見?


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