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2006年12月06日(水) ■ |
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Just do it |
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気が付けばもう12月。早いもんですね。 ここ最近は先輩の卒論を手伝っていました。一緒にやりながら自分もよくわかっていないんですが、簡単に言えば今はストレスの評価に関するデータベースを構築しています。 日常生活の中で受ける様々なストレス(快ストレスといって、人生のスパイスのようなポジティブなものと、皆さん想像するような不快ストレスとがあります)の具体例をデータベースにどんどん記録していくわけです。それを、心理学や医学の知識がない人にもわかりやすいように整備して、どういったことがストレスとなりうるのかをインターネットを経由するなどして、まるで体温計で自分の熱を測ることで風邪か否かを判断するように、お手軽にストレスを評価できるようにしよう、と、まあ簡単にいえばそんな研究内容です。 医学系の大学にいながら完全に文型な僕なんかはプログラミング言語なんぞわかるわけがないので、データベース開発は外部の企業に発注するそうで、我々の仕事はそれに関する論文を書くこと。まあ、実験とかしたりするわけじゃないので楽といえば楽です。
で、それに平行して自分のレポートもあるんです。それは、年代別に子供の頃の遊びを聞いて、その遊びは現在の身体活動とどう関連があるかを調べよう、というのが僕のテーマです。まあ、簡単に言えば「昔、子供の頃はよくサッカーをやっていたよ。その名残で足腰は強いから、今は趣味で早朝ランニングしてるんだ」とか言う話をたくさん集めるわけです。で、これを年代ごとに違いがあるかどうかを統計的に処理して、ここから「遊び」という行動に対して一つの仮説を立てよう、というもの。 実は、人間はなぜ「遊ぶ」のか、と言うのは科学的に見てよくわからんのですよ。色々仮説はたってますけどね。有力なのは、遊びっていう失敗のない世界の中で自分の能力を試し、出来ることを広げているんだ、という説。今回、子供の頃の遊びと現在の身体活動との相関を調べれば、少なくとも「最近の子はゲームばっかりしているから、大人になっても運動しない」とかいう仮説が得られるわけですな。 あと、「キス」もそうね。僕の専門じゃないけど、キスって科学的に見ると全く謎の行動。繁殖行動なわけでもないし、人類すべからくキスをするから文化的な背景も考えられないし、うーん、生得的行動なのか、だとしたらなぜ? しかも、生得的行動だとすれば人間にしか見られないのは何故なのか、何かの行動が進化した結果なのか? うぬぬ、と、意外と考えてみるとわからんものです。
というわけで、この日記をお読みの方で、もしあなたに少しの優しさとお時間があるのなら、メールか掲示板に
「あなたの大まかな年齢(20代、とかでいいです)」 「小さい頃、何をして遊んでいたか」 「現在、身体活動に従事しているか(つまり何か運動してるかってことね)」 「子供のころと今の趣味」
を答えてください! もちろん、ここで得られた情報は全て統計的に処理されます。あなたの情報は厳重に管理され、外部に漏れることは決してありません。 あなたの情報が、人間の「遊び」行動を科学的に説明するかもしれません!(大げさ) ついでに、何で人間って「キス」するんだろうね、っていう仮説も集めてみるとおもしろいかも。たくさん意見が集まったら、社会心理専門の誰かに研究させて、論文をホームページに発表したいと思います(笑
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