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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2006年02月25日(土)
隅っこ。

 今日は劇団のOB会、というものがあるらしい。要するに歴代の団員たちが一同に会するんだそうで。
 もちろんそんなの行かねえよ、と思って欠席と返信したんだけれども、つい先日彼女さんとばったり出くわした際に
「もちろん来るよね。ね。」
 と脅h 誘われたので、まあ行くだけ行くかと思う。


 人見知りをするわけではないんだけれども、どうにも「飲み会」と言うものは注射と同じくらい嫌いなのである。人が五人以上集まると、だいたい会話の中心が三人、後の二人は聞き役、的な構図が出来るでしょう。あの、「会話の中心」に入っていくのが非常にめんどくさいというか、億劫のだ。んで、結局飲み会の間ずーっと誰と話すわけでもなくひたすらぼーっとし続けて、うんざりする。やっぱり来なきゃ良かったと毎回後悔しながら帰る。

 果たして、今回もその通り。特に誰と話すわけでもなく、一人でこのビール意外にうめえなとか、そういえば薬忘れてきたけど別にいいやとか、藤壺のマフラーつけたらやっぱパワーインテークもセットで装着だよなとか、アルパインのサテライトスピーカー欲しいなとか、んなことずっと考えてひたすら隅っこに居ました。
 こーゆー場所にいるとやたらとタバコを吸いたくなる。というか、吸わないと間が持たない。
 だからずっとタバコを吸う機会を伺っているんですが、どっこいくじ引きで決めた僕の座席は、目の前に彼女がいらっしゃる位置。多分もうバレてるんだけど、だからと言って目の前で堂々と吸ったら殺されると思うので、我慢我慢。リラックスパイポでも持って来ればよかった。

 これだけ人が集まりゃあ自分のような人間はもう一人いるようで、Sさんがそうでした。この人、自分と共通点が多すぎて面白い。実は生き別れの妹とかじゃないのか。
 飲み会来る度にこの人と喋って終って、記憶の中にはSさんと二人で飲みに来たような記憶しか残らんのである。今日はSさん意外にも何人か先輩方がこちらまでいらしてくださったので、挨拶をして近況報告、みたいな話もちょこちょこしたんですけれども、その度にSさんは
「ちゃんと喋れたね。お姉さん嬉しい」
 とお褒めになる。人見知りするわけじゃないんだけどな。

 一対一でなら全然知らない人とも結構話せるんですけどね。
 だから家庭教師とか超得意なんだけど。…雑談は笑
 先輩方とは主に「もう本書かないのー?」みたいな話をしました。
 残念ながら自分もすでにOBなんだなあ。芝居をやっていたことなんてまるで嘘みたいだ。本はまだ書いてはいるけれども、以前ほど本腰入れてないし。5年もやっていたわりには、辞めて見ると意外にあっさりと、「芝居」という文字が生活から消えるもんだ。

 他にも深夜枠でUHB出演するよーとか、ドラえもんの敵(そんな話だっけ? ドラえもんって)で声優やってるよーとか、なんか色んな人が居ておもしろい。まるでテレビでも見てるような気で盛り上がっているのを観てました。
 宴も酣になってくると、ほとんど席を移動して自分の周りには人が居なくなる。彼女も遠くに行ってしまわれたので、タバコを燻らせながらぼーーーーっとしてました(^^; 途中記憶がないから、もしかしたら寝てたのかも。

 よくもまあ、しかしみんな人の輪の中に入っていけるもんだ。
 きっと人間も進化の過程で二種類に分かれたんだな。動物も集団の中に身を置いて互いに安全を護るっていう草食動物も居れば、単独で行動して自分で自分を護るっていう肉食動物も居るくらいだから、人間もきっとそんな風に分かれてきたんだろう。

 飲み会は三時間でお開き。三時間。よく黙って座ってられたな、そんなに長く。彼女さんから聞いて事情を良く知る同期の人たちはそろって
「ゆうちゃん、よく耐えた」
 と拍手くれました。よく途中で帰らなかったな、おれ。
 二次会に行くらしいんですが、これ以上はもうキツイ上に今日はバスだから既に終発あるかどうか微妙な時間なので一足先に帰る。

 中央区からバスターミナルまで着いて、時刻表を見ると、次が最終で40分後に来るらしい。
 そんならCDでも借りて、音楽聴きながら寝よう。とバスターミナルすぐ近くのレンタルショップに行くと、本当に偶然に地元の友達が居る。
 車で来ていたようなので、乗せてもらうことにしました。今飲み会の帰りなんだーとさっきの顛末を話すと、ああ、オレもそういうことあるよ、と苦笑いで応じてくれる。
 借りたCDを車で聴きながら、少し遠回りして帰ってきました。


 家に着くなり、メールが鳴るのでさっきの友達かな、とケータイを開けば彼女さんから。独りにしてごめんね、と謝りメール。ゆうのこと、あんまり構わなかったって、おれぁ犬っころか何かか?笑


 家に帰ってから、やっぱり行かなきゃ良かったなあと後悔しているんだけれども、嫌なことがあると、その分、なんとなく良いこともある。
 友達だけには、恵まれているんだなあと思う夜でした。