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2006年07月04日(火) スケーリングQ

数日前になるが、咳が少し残っているので近所のお医者さんへかかる。

カゼに抗生物質を処方することで効果があるというエビデンスはないんだそうだ。なんでも肺炎その他に発展しないための予防なんだそうだ。でも、なんとなくそれらしい薬を処方されると治ったような気がしてくる。ビバ☆プラセボ。

「バ○ファリンの半分は優しさでできています」ではないが、薬も身体ー生理学的な効果だけではなく、専門家から自信をもって薬を処方されるというコンテクストがかなり効いているという意味では、社会ー文化ー歴史的なものですね。

で、そのお医者さん。先日、私は喉の痛みと鼻水を訴えて受診したわけだが、「松嶋さん、それで喉の痛みはどうですかー?。前回を10とすると?」ときた。知っている人は知っているが、これを「スケーリング・クエスチョン」という。お医者さんの世界では案外普通なのかともちょっと思ったが、どうやらそうではないらしい(さる筋からの情報による)。

具体的に症状を説明することが難しくても、このように数字でスケーリングすることによって症状を訴えやすくなるという効果がある。私もしばしば「では、この前きたときの困ったのを10とすると、いまは何点ですか?」とか聞くことがある。

自分が使うぶんにはなれていても、いざ自分が試されてみると、おどろいて「え、あー、えー」と口ごもる私。

使われる体験というのも勉強になりますなー。


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