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2006年03月19日(日) シンポ第1回は大盛況で終わる

家族心理.comのシンポ。朝から三鷹市の武蔵野大学へ。なんかお互いblogを読んでいるので初対面な感じはしないのであるが、生田先生にご対面。とてもかっこいい人であった。矢代さん、若島先生ともご対面。会場にはかなり多くの方が、しかも年齢層的にもバラエティにとんだ方がお見えになっていてとてもありがたかった。

矢代さんのご発表では、理論的枠組みは違っても家族療法実践の内実をみれば、実際にはどちらの理論であっても説明できるような変化が起きているという研究結果が示されていた。これは「理論」の地位をめぐる問題のように思える。すなわち、理論は実践を外部から記述するというよりは、それを超えて、実践の一部であるといえるのではないだろうか、というようなことが思い浮かんだ。

若島先生のご発表では、ベイトソンの「ダブルバインド理論」のなかの「ディスクオリフィケーション」発話の出現について、それが統合失調症家庭のみならず、一般的な葛藤場面での会話のなかにみてとれるということが示されていた。ディスクオリフィケーションが増えるのか、ディスクオリフィケーションが多い会話を、われわれは一般的に葛藤場面ととらえやすい傾向があるのか、そこらへんは分からなかったが、このような結果から示唆されることをふまえておくことは、セラピストのよいガイドになるだろうな、と思った。ところで話題とは直接関係しないが、収集されたデータのなかに抽出されていた会話は、いずれも名古屋弁であり、それが面白かった。

さて、シンポジウムが終わって学生さんからいくつか質問をいただく。若島ゼミの方たちらしかったが、若いのに偉いものですね。よい先生についてちゃんと鍛えてもらっているからこその結果でしょう。18時くらいまで懇親会会場にいたあとは、いそぎ空港まで移動。後片付けの生田さんには最後のご挨拶もできずに申し訳ないことをした。また、いろいろお声かけてくださいませ!

明日は、また昼からシンポ二つ・・・・.



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