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2006年03月03日(金) 統計処理の「裏側」を教える本らしい

今日は、ひなまつり。というわけで相方がちらし寿司をつくってくれました。いやあ、ええもんですなあ。おいしかったです。


それはともかく、大学院の先輩が統計処理の本を出されたそうです。発達心理学会のニュースレターにのってました。題して『研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析』(東京書籍)だそうです。これまた売れそうな題ですな〜〜。

さて、この方(小塩さん)は『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析ー因子分析・共分散構造分析まで』(東京書籍)という本も出されてまして、この内容がそっくりwebにアップされており、うちのゼミ生もすご〜くお世話になってます。いやいや、めっちゃ太っぱらやわー。

統計処理って、理屈がわからなくても手続きだけわかればなんとなくできてしまうところがあると思います。そういうのが批判されることもあります。例えば、SPSSのような統計パッケージを使うと、なかで何をやっているかわからなくなるというので、『実践としての統計学』(東京大学出版会)という本もでてます。

自分自身は学部生のときに手計算で分散分析とかいろいろやらされまして、のちに関数電卓などという便利なものがあるということを知って喜んだものです。SPSSなんて夢のようです。・・・と、別に苦労自慢じゃないけど、このようにやると統計って別に特別なことをやっているのではなくて、数式で現象を記述しているのだということがわかるし、だから、『実践としての〜』で著者先生方がいわんとされていることもなんとなく共有できる「気」がします(あくまでも、気がするということなんですが)。

ただ、そういう側面はあるにせよ、研究手法って、質的研究なんかも含めて習うより慣れろというところもあるんじゃないかと思います。先生や先輩の言われるがままにいろいろなことやってみたら、なんか知らんけど結果がでた。その言葉だけを受け売りにして、後輩にえらそうに手続きを教えたりして、そうこうしているうちに、今度、自分1人で調査をやろうとしたときに「ああ、あん時のあれはそういうことか」というのが分かって来たりするんじゃないでしょうか。

最近、こればっかりですがヴィゴツキーの「精神間から精神内へ」みたいなもんではないか、と。


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