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2006年02月09日(木) 第1回【家族心理.com】シンポジウム

また、お知らせです。以下のようなシンポジウムが開催されます。武蔵野大学の生田倫子さんという方が、このほど家族心理.comというサイトを開設されました。その関連で、もっと学閥をこえて若手が集まろう!、臨床心理学の研究をもりあげよう!という会です。

僕はともかく、若島先生は若手No1のすごい人です。また、矢代先生はなんでもメキシコで家族療法を実践されている方だそうで、この方のお話もすごそうです。発達心理学会の前日ですが、皆様よろしかったら来てみてくださいませ。


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第1回【家族心理.com】シンポジウム
 従来の臨床心理学においては「臨床家」と「研究者」、そして「臨床理論」と「実際の臨床現場」との乖離がみられることが指摘されていますが、本シンポジウムでは家族心理学領域からその乖離を打開する試みを行いたいと思っております。
 本シンポジウムの話題提供者は、家族心理学領域における“勢いのある気鋭の若手研究者”であるだけではなく、実際に心理療法を行う「臨床家」でもあります。よって「基礎研究」や「治療理論」だけではなく、「それがどのように現場に還元しうるのか」という点を含めた話題提供を行います。 本シンポジウムでは、「研究者」&「臨床家」の視点から「治療理論」へ還元するような、質の高い討論を行いたいと思っています。皆様のご参加を心よりお待ちしています。

日時:2006年 3月19日(日) 13時〜16時 
場所:武蔵野大学グリーンホール
会費:3000円 
参加資格:一般

お問い合わせ先:webmaster@kazoku-shinri.com(会場には直接お越しください。申し込み手続きは必要ありません。)

テーマ「家族心理学研究の最前線-臨床理論・実証研究・臨床実践をつなぐ-」
シンポジスト:若島孔文 (立正大学心理学部)
       松嶋秀明 (滋賀県立大学人間文化学部)
       矢代倫子(ラテンアメリカ家族研究所)

若島孔文先生 『短期療法、その基礎なるもの -二重拘束に関する実験的展開-』
【概要】:短期療法の視点は常に「相互作用的視点」にある。そこでは言葉のやり取りだけでなく、非言語の重要性を忘れてはならない。そう考えたとき、ベイトソンらによる二重拘束理論に帰ることは大切である。ラカンが「フロイトに帰れ!」と述べたように、短期療法では「二重拘束理論」に帰ることは一つの手がかりになる。ここでは世界中でぴったりと止まった二重拘束理論の知見を、私は動かしてみたいと思う。

松嶋秀明先生 『実践に埋め込まれた理論を探る:ナラティブの質的研究』
【概要】:発表者はこれまで、いわゆる「質的研究」を用いて、青年の問題行動にかかわる実践を記述してきた。例えば更生保護施設のエスノグラフィー、中学校における生徒指導教員のナラティブなどである。今回は、筆者がおこなってきたいくつかの調査から、実践家のナラティブによって織りなされる場として「実践」を記述することの有用性を提案してみたい。そのことを通して「質的研究」が臨床実践にいかに寄与できるのかを示してみたい。

矢代倫子先生 『治療モデルの多様性 -メキシコでの家族療法の臨床実践を通して-』
【概要】: 「家族療法」と一言で括られるアプローチには様々な治療モデルが存在し、提案する治療方法は多種多様である。しかし、なぜ同じ様な治療効果が報告されるのかということを、メキシコで家族療法に携わる中で切実に感じてきた。よって本シンポジウムでは、治療モデルの多様性をメタレベルから分析し、考察を試みる。

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