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2005年10月13日(木) 親も被害者だから

今日のyahooニュースに「少年院出所者、引き取り拒否で1割が家庭に戻れず」というのがあった。

全国の少年院の出所者のうち、親に引き取りを拒否されるなどして家庭に戻らなかった者が、過去5年間に2582人に上り、全体のほぼ1割を占めることが12日、法務省が今月実施した緊急調査でわかった。うち3分の2は、雇用主や知人などに引き取られているが、引受先に更生を支援する能力があるのか同省も把握できていない。引受先が全く見つからない出所者も増加するなど、出所後の社会復帰を促す環境は悪化傾向にあり、同省は「再犯を防ぐためにも、新たな支援の仕組みを検討したい」としている。(2005年10月12日14時42分??読売新聞)


実際にどういう数字かは知らなかったけど、少年院をでた少年のなかに家庭でひきとってもらえずに更生保護施設にやってくるものが少なからずいることは、フィールドワークやっているので知っていた。そこまでいかなくても、親がもう施設から帰って来てほしくないと思っている少年はもっといるだろう。更生保護施設が家庭への引き取りを依頼したときに「最後まで面倒みろ」と言われたというような話も聴いたことがある。

こうやって言うと、非行少年の親ってすげえヒドイというイメージになるのだが、それはちょっと一方的である(もちろん、あながち「一方的である」なんて言うのがためらわれる人もいるだろうけどもね)。親は子どもの逸脱の対応に疲れ果て、それこそ精根尽き果てて、施設に入所してくれたことでやっと一息つく。いざ帰ってくるとなれば、過去の悪い思い出がよみがえり、帰って来てほしくないと思う人がでることになる。

親が子育てを失敗したから非行に走ったなどといわれるが、本人はごく普通に子育てをしているつもりだし、そもそも、失敗かどうかなんて、子どもが非行に走るかどうかが決めてなんだから循環論である。子どもが非行に走ったとたん、これまでごく普通にやってきたはずの子育てを否定されるのだから親にしてみれば「どうしたらいいの」というものである。「この子さえ・・・」と思っても無理はない。上記の「最後まで面倒見ろ」なんて発言はそういうコンテクストで発せられたものだ。

だが、子どもは親を欲するというとベタだけれど、親がひきとるといって悪い気になる少年もまたいないように思う。子どもを立ち直らせる力を親はもっている(と、信じたいよ僕は。もちろん、離れた方が双方のためと思えてしまう人もいるけどもね)。だから、それをうまく援助しない手はない。親が必要以上に防衛的になっていたり、過去の嫌な経験を思いだして萎縮していたら、それをなんとかエンパワーし、我が子ともう一回やってみようという気になってもらえればうれしいじゃないか。

上記の調査は、そういう前提で読まないと、単なる親たたきになってしまうだろう。


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