I create you to control me
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| 2005年08月27日(土) |
行為をつくりだす文脈 |
高校野球の事件は、一見落着したようである。優勝が取り消されなかったのはよかったと思う。
世の中には、強いチームを作るにはちょっとの暴力は仕方がないし、それくらいでガタガタいうなという意見がある。体罰が悪いのは言うまでもないが、まあ、それはそうだし、甘えたこといっててチームのモラルは保てないというのは分かる。チームメートがふざけたミスをしていたら、部員同士でケンカになるくらいの緊張感がなければだめだろう。
でも、僕がどうも疑問なのは、だから体罰を訴えた方がちょっとおかしいんじゃないかとか、潜在的に事件になりうることはいくらでもあるとか、そんな暴力くらい覚悟しなくて甘えたこというな、というようなことを言う人が多いことだ。そういうのはイジメとか少数者の排除につながる論理である。
当該の事件の詳細はあまり報道せず、殴ったというような行動だけをとりあげるのは本質的でないというようなメディア批判もある。これもイジメと同じである。たいがい事件なんてものは、「なんにもしていないのにいきなり殴られた」なんてことはない。うがった目でみれば被害者もやっぱりよくなかったんじゃないかという情報はひとつやふたつはでてくるものだ。
例えば、犯罪被害者でも、うっかり報道されてしまうと「あの人もそんな人とつきあわなきゃいいのに」なんて思われるような情報がでてきたりするものだ。このように被害者はヴァルネラブルであるという認識があれば、行動だけとりだして判断するのはおかしいというようなことにはならないと思う。
どうせ文脈がないというようなことをいうのならば、このさい、どうして部長がそこで殴らざるをえなくなったのかというように考えたほうが生産的かと思う。きくところによるとチームメートは横でみていて、「殴られてもしかたないような態度だった」とかなんとか証言しているらしい。
ま、この証言の真偽もさだかではないが、もしそうならば「この甲子園をめざして大事なときに、お前なにやってんのや」と言うやつの一人や二人いなかったのかと思うわけである。コーチが見かねて激高するようなかたちで表面化するまえに、本当にどうしょうもないやつだったのだったら、そんな態度をとってる奴は、コーチが何もいわなくても、チームメートとして許さないというようなモラルを部員同士がもっていたらいいだけの話じゃないのか。
どうやら被害者の子はベンチ入りメンバーではなかったようだが、どうせあいつは一軍でないからいいやとか、スタンドで応援してるやつとベンチ入りメンバーは違うと思っているとか、そういうことだったら嫌ですな。
まあ、きっと、そういう単純なことではないんだろうね。野球部のみなさんはいろいろ苦しいのに頑張ってきたんだと思うから、憶測だけで勝手なことをいうのはこれくらいにしときます。
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hideaki
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