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2004年04月25日(日) |
長浜ひょうたんボウル |
午後から車で長浜ドームへ。アメリカンフットボールの第56回「長浜ひょうたんボウル」の日である。この56回という数字は、学生選手権であるコ甲子園ボウル、日本選手権のライスボウルなどよりもずっと歴史がふるい。意外にも滋賀県はアメリカンフットボールのメッカなのである。
アメリカンフットボールの歴史は、戦後の占領政策の歴史とオーバーラップする。第2次世界大戦がおわり、日本を占領したアメリカ軍は、政治的な面だけでなく、文化的にもアメリカ化をすすめようとしたらしい。その一貫として、アメリカでは国技のような人気を誇るアメリカンフットボールを、日本にひろめようとしたのだ。各地で中学や高校の教師が召集され、講習会がもたれた。その時、多くの滋賀県の中学、高校の教師が講習をうけ、自らの学校にアメリカンフットボール部をつくったというわけである。
まあ、というようなことはさておき、長浜ボウルのメインカードは、昨年度、社会人をやぶって日本一になった立命館大学パンサーズと、今年から関西学生リーグ1部に昇格した龍谷大学シーホースの対戦であった。
戦前の予想は圧倒的に立命館有利であり、序盤の戦いぶりも、それを裏付けるものだった。しかし、ここから立命館の歯車が徐々に狂いはじめ、龍谷大学にあっさりと失点をゆるしてしまった。
隣にすわっていたおっさんは、相当な立命ファンらしく、立命がいいプレーをするたびに、ひとりで拍手をおくって周囲から完全に浮いていたのだが、この展開に徐々に険しい顔になり、もっていたリュックサックをぎゅっと握りしめていた。相当に頭にきていたものと思われる。途中から、龍谷大学の選手が活躍するたびに、そのおっさんの顔をおそるおそる見るのが楽しみになってしまった。
もっとも苦戦したといっても、立命館は後半になったら全て2軍の選手にかえてしまったから両校の実力差は本当はこんなものじゃないだろう。しかし、得点差がはなされてもあきらめず、小気味良いプレーを連発していた龍谷大学の選手をみていると、ここのところ滅入りがちな気持ちもすこし元気になったのであった。
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hideaki
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