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2004年04月01日(木) 研究発表の倫理

今日は、お昼から出社して自分のHPの改訂にいそしんでいた。
『「私」の物語り的構成』というのは、当初、紀要にだしたのだが、その後、結構反響があって、自分としてはうれしい誤算だった。その時点ではかなりいいかげんで、やっつけで提出してしまったこともあり、改めて書き直したいと思っていた。それで、この学校にきたのと同時に改稿をこころみたのだが、前作がひろまったためかオリジナリティの問題が問われて、某雑誌には不採択となってしまった。で、いろいろひきあいのあるこの論文のバージョンアップ版をお蔵入りさせてしまうのももったいないということでHPにアップすることにしたのだ。htmlもけっこうわかってきたら簡単だな。しかし、まだまだこったことはできない。

昨日の夜は、某研究会の企画をすすめるために複数の人々とやりとりしていたために眠ることができなかった。問題になっているのは研究倫理。質的心理学会もできて、これからますます映像データやら音声データやら、研究参加者の肉声が読み手に届く機会が多くなる。そうなった時に、プライバシーの問題と、研究の透明性をどれだけあげていくのかということのバランスをとることが問題になってくるのだろうなと思う。

僕としては、やっぱり、もとのデータにたちかえって「あれは違う、これはこうだ」とやりたいわけだ。しかし、大勢の人が出入りする現場でそれをすることは極めて難しい。それだけ参加者に迷惑をかけてでもよいものになるんだという意気込みがないと頼めないし、参加者のほうも納得しないだろう。アカウンタビリティがもとめられるということか、、、。


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hideaki

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