2003年03月02日(日) |
ボウリング・フォー・コロンバイン |
監督・製作・脚本・出演 マイケル・ムーア 出演 チャールトン・ヘストン マリリン・マンソン
シネプレックス10 幕張
観てる途中で何度も泣きそうになりました。 まぁ確かに笑っちゃう場面も多々あるのだが。 ホラー映画とかサスペンス映画より怖い。 だって現実なんだもん。
アメリカってとんでもない国だぁーなんて呑気に思えない。 マスコミの報道構造が日本のそれとほとんど変わらないわけだし。 日々私たちは恐怖お植え付けられているわけだし。 銃が手に入らないから銃犯罪は少ないけれども それに代わる事件はいくらでも起きているわけだし。 アメリカは確かに多民族であることとその歴史からいって 問題はより一層複雑ではあるけれども 果たして日本がカナダのような精神構造を持った国かと問われたら 全く違うのは明白なわけだし。
チャールトン・ヘストンの演説と被害者の演説を交互に写したり 「What a wonderful world」にのせてアメリカの数々の悪行を羅列していったり ラストのヘストンへのインタビューとかのあざとさは アメリカのマスコミ式にならってわざとそう編集していると見た。
最近そう思うことが多いのだが 私たちは雑誌やTVを見すぎている。 情報を自分達が必要として選択して見ているのではなく まるで情報をエサのように与えてもらってるみたいだ。 情報を受けてそれについて考えることをあまりしようとしない。 マスコミの方がオチまでつけてくれるから。
ムーアのように私たちはもっと自分自身で問題提起をして 考えていく必要があるんじゃないか。
映画にしても音楽にしても 作り手がどうであろうと 間に入る媒体がどんな宣伝をしようと 評論家がどんな評価をしようとも 最終的に私たち自身がその作品を消費するわけだ。
でも日本人はその辺やられっちゃってる感が大きいので 銃を持ってないからといって安心できないなぁ、怖いなぁと つくづくこの作品を観て感じたのでした。
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