監督/ジュリアン・テンプル 出演/SEX PISTOLS
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今でこそパンク・ロックというのは一つの音楽ジャンルとして定着しているけども 純粋な意味での「PUNK」とはやはりセックス・ピストルズだけなのかもしれない。
勿論、涙ながらにシドを回顧するジョニー・ロットンももはやパンクではない。
それにしても世代を超えて、焼き直しのフィルムの向こう側から尚も 得体のしれない魅力を放ち続ける彼らの存在とは何なんだ!?
ここまでピストルズを伝説化させてしまったシド・ビシャスの圧倒的な存在感が凄い。 そしてそれ以上に不穏な空気感を漂わすナンシー・スパンゲンも凄い。 歴史に残る異様なカップル。
で、シドとマルコム、他のメンバーに振り回される実は一番まっとうな人だったジョン・ライドン。 末期ピストルズでは過労死寸前の中間管理職みたいに哀れ。 最後のステージでの虚ろな目と歌声が痛々しい。
PUNKに未来は無い。 でもSEX PISTOLSは永遠不滅。
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