監督・脚本 フランソワ・オゾン 原作 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー 出演 ベルナール・ジロドー/マリック・ジディ/リュディヴィーヌ・サニエ/アンナ・トムソン
ユーロスペースにて
登場人物たちは度々窓の外を見る。 いや、見てはいないのかもしれない。 ただ窓に向かって立っているだけなのかもしれない。 ラストシーンは私が今までに観た映画の中で最も印象的だった。 気が付けば私自信も自分の想いについて煩悶する時には、よく窓の外を眺めている。
この作品については4人が揃ってサンバを踊りだす場面だとか バイセクシャルな登場人物の性的嗜好が話題になっているけれども 感想としてはそんなことは大して問題にすべき事柄ではなかったと思う。 この作品は恋愛についてごく普遍的なテーマを扱っている。 極めて純粋な恋愛映画といえるのではないか。
パンフレットに記述されていた原作者ファスビンダーの言葉 「恋愛においては、相手への愛が少ない者が常に主導権を握る」
はぁ〜
それにしても人は何故こんなにも恋愛に翻弄されるのか?
それでもラインは静かに流れるのであった・・・。
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