監督・脚本・主演 ジョン・キューザック 出演 イーベン・ヤイレ/ジャック・ブラック/トッド・ルイーゾ
恵比寿ガーデンシネマにて
もともと小説「ハイ・フィデリテイ」が大好きだったので 映画版も絶対見逃すまい!思っていたのですよ、あーた。 しかしながら「小説の映画化」ってぇのは「成功か?失敗か?」 という問題が必ずつきまとうものです。 今作についても原作の舞台となった「ロンドン」を「シカゴ」に変更というのを聞いて 「おい〜大丈夫か〜?」と一抹の不安を抱きつつも挑んでまいりましたが、 い〜んじゃない?成功じゃない?面白いじゃん!と安心いたしましたよ、ええ。
観る前は「ストーリーはわかってるんだから、劇中の音楽についてよくよく考察&観察しとくか」とか偉そうなこと考えてたんだけど、観た後でパンフレットに列記された劇中音楽リスト見て驚いた。「え?こんな曲流れてたっけ?あ?これも?」て感じ。しっかり物語りに引き込まれてたみたいよ。
原作小説ほどのオタク臭もなく音楽に詳しくなくても充分に楽しめます。 彼氏彼女がデートに観るのによいのではないでしょうか? なんか上映後にやけにラブモード入ってる人達とかいたし。 それを尻目に一人寂しく自分の過去の失恋TOP5思い出しながら観るのもまた一興。
そう、この作品のキモは「○○○のTOP5」ってやつです。 これが面白いのよ。これは音楽オタの皆さんは原作を読んで楽しんでいただきたい。映画ではちょっと少なくて物足りなかった気がするけど、原作のまま列挙してたらただのオタク映画になっちゃうから結果オーライかも。
途中で悩む主人公ロブにブルース・スプリングスティーンが出てきてアドバイスする場面があって「サンキュー、ボス」って言ったロブのセリフが字幕に乗ってないのが残念だったー。字幕の人は音楽くわしくないのかも。あの「ボス」っていうのが笑えるんだけど。ま、いっか。皆笑ってたから。
注目すべきは激オタ店員バリー!すんごいよかった。 面白いし最後のバンドシーンは「かっこいい!」 キャスティングは皆個性的で、でも役にうまくはまっててよかった。
でもやっぱりラストは原作の方が感動しましたが。 テンションは映画のほうが高いんだけどね。 原作のほうがたんたんとしてる分、最後にじわ〜っと胸が熱くなるのよ。 だから映画を観て良かったと感じた人は原作も読んでみて下さい。な。
私はもう一回映画観て音楽チェックがしたい〜!
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