縁側日記  林帯刀





2005年11月04日(金)  渋柿。


二階からのぞくとすぐ近くにうちへのびる電線がある。
(たぶんあそこから電気がきているんだと思う)
電線は庭の上を横切っているので、
いろいろな鳥がよく休んでいる。
特にそのあたりには柚子やら柿やら、
とにかく鳥が好きな木が植わっているので、なおさらだ。
今は庭の反対側にある大きな柿の木もにぎやかだ。

しかも彼らは渋柿をちゃんと食べないでいる。
猿なんかは渋柿でも「食べられるかな」とかじって、
「ぺっぺっ」と何度もやっているらしい。
僕も(興味で)食べたことがあるけれど、
今でも思い出せるくらいまずかった。
そんな渋柿は、たいてい皮をむいて吊るして、
干し柿にすればいいおやつになるけれど、
取らないまま、実がやわらかくなるくらいまで置いても、
甘くなって食べられるようになる。
そのころになってやっと、鳥たちがつっつきはじめる。
彼らがそれを承知した上で、
「今年はよく実がついたな」
「もうそろそろじゃねぇの」
「いや、あとニ、三回霜が降りるのを待て」
とかしゃべっていたら、
おもしろいを通り越して拍手を送ってしまうだろう。
そんなわけで、庭の渋柿は食べられることもなく、
黄色いぴかぴかした実をすずなりにして、
冬を待っている。





スズメ、本当は、
「なんか食えそうなの(豆)が落ちてる!」
「食っちゃえ!」
「お、食えるぞ!」
「うめえ!」「うめえ!」
「うお、なんか来るぜ!」
「ニンゲンニンゲン!」「逃げろー!」
なんだと思うけどね。

そもそも、
電線にスズメが何羽もとまってて、
思わず携帯のカメラで撮ったんだけど、
ちっちゃすぎてよく分からない米粒になってしまって、
そこで親父のデジカメを持ってきてまた撮ったんだけど、
それでも小豆ぐらいにしかならなかった。
という話だったんだけど。
鳥を撮るのは大変なんだよ。
という話だったんだけど。





寒くなってくると、
スズメとかがぽこぽこしてきて(防寒のために太る)
それがまたかわいい。
最近はモズとかキビタキもよく電線にとまる。
彼らは声がでかいので山に響いてるんじゃないかと思う。





前回の「本を教えてくんなまし」を受けて、
メールをくれた方がいました!うわーい!
ありがとうございます!
さっそく本屋で探してみるです。
妹尾河童さんはイラストも書くんですね。知らなんだ。





「もやしもん」買いました。
おもしろい。
菌のどうでもいい会話が可笑しい。
「ついてきちゃいました」とか。
かもすぞー。

どうやら「大学の研究もの」にはまりやすいようなので、
「動物のお医者さん」も文庫版で
(古本屋にある分だけ)買いました。
借りて読んだことがあるんだけど読みたくなったわけで。
抜けてるところを早く補充したい。

気になっていた「ソフィーの世界」も買った。
まだ途中だけど、もっと若いときに読めばよかったかなぁ。
と思った。





スーパーで買い物をしたら、
隣のレジ係が高校の同級生らしきひとでした。
名札がよく見えなかったから分からないけど、
たぶんそう。
びっくり。
なんだかんだ言って地元ではたらくひとも少なくないのだな。
あ、声はかけませんでした。
僕はクラスでは一匹狼に近かったので。





最近「電波塔」に追加した、
「続・ダダだよ」はおすすめです。
いや、あそこにあるのはおすすめばかりなんだけど、
特におすすめです。
気持ちが荒んだときに行くといいです。




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