また巨星が落ちた・・・ - 2007年04月29日(日) 20世紀最大のチェリストの一人で、 本当に「偉大な」音楽家であった ムスティスラフ・ロストロポーヴィチが80歳で亡くなりました。 今まで何度も聴いてきて、色々な思い出がありますが 何か気が抜けてしまって 却って書けません。 これから色んな記事や 様々な人がブログその他で書くでしょうから 私はちょっとだけでやめておきます。。。 初めて聴いたのは 1987年だったかな? 東京文化会館で小澤征爾さん指揮の新日本フィルとやった演奏会、 ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番と ドヴォルザークのチェロ協奏曲。 小澤さんを初めて聴いたのも丁度この時で 2人が横綱相撲のように、ガッチリと見つめあい、火花を散らしながら すごい演奏を繰り広げました。 でもこの時ほど こういう「完全な演奏」「完璧な演奏」があり得るのだ、 と思ったことはありません。 それはあのポリーニのピアノですら凌駕するものでした。 ちょうど(プログラムだったか?)に宇野攻芳さんが書いていましたが、 こういう演奏が出来るのは、 だいぶ肌触りは違うけど、他にはバリトンのフィッシャー=ディースカウくらいしか思い浮かびません。 ほとばしる音楽の勢い、巨大さ、熱さと、 精密なコントロールをする知性、技術・・・。 でも、悲しいですね・・・。 まだまだこれからも聴けると思っていました。 あんなに異様なくらい元気だった人が。 確実にまたひとつの「時代」が遠のいたことを感じます。 ...
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