ルツェルン・フェス - 2006年10月14日(土) 行ってきました、この秋最大の楽しみ。 サントリーホールでの ルツェルン・フェスティバル・イン・東京。 8年ぶりの実演に接する指揮のクラウディオ・アバドと 1年に1回、彼のもとに集まるスター演奏家たちによる ルツェルン祝祭オーケストラ。 輝かしく、分厚く、透明で、 しなやかで、自然で・・・ 数時間前に聴いたあの音は、どんなに言葉を尽くしても形容できません。 こういう仕事を長年し、自分の勉強も続け、 ありとあらゆるオーケストラを聴いてきたつもりですが、 まだ、未体験の音があった!! 理想に向けて一丸となる指揮者とオーケストラの姿! 曲はモーツァルトのコンサート・アリア3曲と (ソプラノ:ラヘル・ハルニッシュ。初めて聴いたけど、素晴らしく正確な発声テクニックと清楚な歌で、とてもよかった。ハイF(すんごい高いファの音)が連発する難曲を楽々と歌いきった。) マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。 マーラー、もう最初から気がついたら、普通じゃない時間と空間に自分がいた、という感じです。 しかし、アバドの指揮、なんと息遣いの自然なことか。 「カンタービレ」の理想ですね。 最後の音がピアニッシモのピチカートで消えた後、 身動きしないマエストロと、静寂を守る私たち聴衆。 きっと10秒ほどだったのでしょうけど、 なんだか永遠に続く厳粛な、特別な時間でした。 ...
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