ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

アトムとドラえもん - 2003年04月07日(月)

今日は2003年4月7日。
鉄腕アトムの誕生日だそうです。
ファンはちゃんと知ってただろうけど、何だか今年に入ってからテレビのニュースや新聞の社会面なんかで騒ぎ始め、昨日なんかは朝○新聞の「天声人語」のテーマにまでなってた。
この国っていつもこうだ。
取って付けたように騒ぎ始める。
まあ、でも私なんかは感慨深いけど。
でも2003年になっても結局あそこまで未来化はしなかった。
2001年になった時も「2001年宇宙の旅」の世界ほどにはならなかったなー、と思ったっけ。

で、昨日「鉄腕アトム」の新作がテレビで始まった。
見ました?
朝やってるんですけど、私はそりゃー驚いた。
すごい高い絵のクォリティ。こりゃテレビアニメのレベルじゃないっすよ。劇場アニメでもナカナカないレベルの作画。
日頃アニメを見ない人がいきなり見ても驚かないかもしれないですが、きれいで丁寧に作ってるな〜、くらいは思ったと思います。
キレイってだけじゃなく、密度の高い背景画、1カットごとの何気に凝ったレイアウト、そしてごまかしなく画面上を動く、動く!!
タイトルバックを見て、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントとか博報堂の名が連なっていたので「これは、相当お金が使えていいスタッフと時間がとれているな。」と想像できてちょっと納得しましたが。

もちろん何でもそうなんでしょうけど、アニメーションにも予算があって時間があって技量の高いスタッフが集められればかなりの映像作品が作れます。
…すみません。急にアニメ業界の人間みたいな事言ってますが、私、中学・高校の頃はアニメーションに実写以上の可能性を感じて、様々な作品を見あさったり本や資料を見てかじったことがあるので、結構色々覚えてしまったんです。
それに実は弟が本職のアニメーターだもんで、現場の話も最近聞けたりして。

でも最近のアニメ制作も私が知ってる頃より、変わったところと変わらないところがあります。
技術的には何と言ってもデジタル技術の導入。
原画さえ書いてしまえば、線もトレースや彩色、簡単な動きですらCGでつけられてしまう。
でも今やってる多くのアニメ(趣味に走っていて、オ○クの方以外誰が見るんだろう?というようなヤツ)はそれを安易に使うもんだから、「動く塗り絵紙芝居」みたいになってしまってるものばかり。
その点今回の「アトム」はそういう最新技術をうまく人的作業の中に溶けこましているとのこと(←弟談)
いやホントに凄かったですよ。

変わらないところは予算ですね。
最近東京都が「アニメ振興」みたいなこと言い出してますが、知事は彼らがどんな予算とスケジュールでやってるか知ってるんですかね?
あんな安い(ハンパでなく安い。)給料しかでない仕事をみんなよくやってると思いますよ。しかも徹夜続きで。
だから今のアニメのタイトルバック見てると、動画(ポイントポイントを書いた原画の間をつなぐ絵。パラパラマンガの間の無数の絵と考えてください。)は中国や韓国に下請けにだしてるものばかりですね。 
驚きましたよ。これもネットで送れるようになったからできるようになったシステム。

テレビアニメの実態はこんなものです。
宮崎駿さん(私はもう昔から大好き!!)のスタジオジブリの在り方というのは全く特別な環境と待遇(もちろんそれだけの精鋭揃いですから。)だと思って下さい。
もちろんそれが理想として。

でもとにかく今回の「アトム」は、日曜の朝からこんな力作見れんのか!!って感じです。
た〜だ、あの有名なアトムの主題歌がどこにも使われていないのが残念でしたけど。

しかし国産初のテレビアニメとして、とにかくコストを減らす(そのため作画枚数を秒間8コマに減らす。止めた絵の多用。口パクetc)という今日の功罪の先駆けとなった「アトム」が、今回こういうかたちで新作となったのは皮肉というか…。

それから話は前後しますが、土曜日の夜「ドラえもん放送25周年特別番組」がやってました。
私は実家にいて、弟が「あっ!ドラえもんの第1回放送だって!」と言うので「おっ!」と駆け寄って一緒に見ました。
これはぶっ飛びましたよ。

だって…・
のび太の顔、ひろし(ど根性ガエルの)入ってるんだもん。
ドラえもん、奇妙なアングルが多くてデフォルメされてるんだもん。
のび太の声(小原乃梨子さん)とドラえもんの声(大山のぶ代さん)やけにキレが良くて早口なんだもん。
全員で一列で指ならしながら、「ウェストサイドストーリー」みたいに歩くんだもん。
みんなのリアクション変で、クネクネしてルパン三世はいってるんだもん。

そして極めつけ…
「あのさ、ジャイアンの横にいる、あの背が高くて帽子ななめにかぶってヒョロヒョロでいつも頭の後ろに手組んで塀によかかってるか猫背で歩いてる口聞かないヤツ、あれ誰だ????」
「う〜〜ん、誰だ??? できすぎ君でないことは確かだ。あの当時連載にも彼はまだ登場してない筈。」
などと2人で大笑いしながら悩むようなナゾの人物がいました。

「あんなドラえもん、見たくねーーー!!」
「でもさ、なんか面白いもの創ってやろう!って気概かんじねーか?」
「でもドラえもんでやることないじゃん。ドラえもんだぜ。」
「…確かに…。」

あ、ひとつ補足しときますと、弟とそれから話したんですが、
動きにルパン入ってた訳。
ドラえもんって当時から今に到るまでシンエイ動画ってとこが制作してるんですが、このスタジオは旧Aプロってとこから分かれてできたんですね。
で、Aプロっていうのは昔、東映動画から有志が独立して作ったスタジオでその初期に「ルパン」なんかを作ってたんです。
(宮崎さんなんかもその中にいました。)
だから「ルパン」のスタッフが「ドラえもん」に流れた、ってのも容易に想像できるんじゃ?
(この話間違ってないだろうな?)

今日は何の話だったんだろう。
すみません! 暴走しました。
でもわかって下され。(誰に何を言ってるんだ??)



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