ひぽこんコラム

2018年04月12日(木)

 一昨日の夜、私が書いた記事を見て、それをしゃべってほしい〜ほしい〜ほしい〜〜〜と懇願されて、夜10時にTV局まで、お台場のフジテレビまで行って、延々しゃべって、録画して、またタクシーで帰ってきたのに、昨日オンエア見たら一言も使われてなかった。。。

 きっと私の話を、私に懇願してきた女性ディレクターさんは面白いと思って、何かひっかかり使いたいと思ったのだろうが、上司的にはそれ、絵にしたら全然面白くないし、絵になるのはほんのとっとかかりぐらいで、話しなんてつかえねえよ〜〜〜という感じだったんだろうなぁ〜、だいいち、私、煽情的な話しなんてできないしぃ、、、と思う。

 その辺りのこと、とても分かるので、彼女にはそうそう怒りもないのだが、でも、失礼極まりない事に変わりない。それにギャラ、払う気配が見えないし。

 その女性に、相撲好きですか?と聞いたら、見に行ったこともなくて、見に行きたいと思うと言ってた。

 見に行ったらいいのに。。。そうしたら、きっと、その上司を説得する言葉だって身に着けることができるだろうに。ああ、時間がない時間がないってことに追われて、ただただ番組作るだけで、何も「実感」がないままに番組作ろうとするから、失敗しちゃうし、面白くないし、、、、いっしょに録画していた番組見た友達が「何これ誰が面白いの?」って呆れてた。。。

 昔、フジテレビの石田エグゼクティヴ・プロデューサーという人にインタビューしたことがあった。その女性の大、大、先輩だろう。

 とんねるずに、だ〜〜いし〜〜〜〜と言われていた人。

 その石田さんは長い間ずっとミュージック・フェアのプロデューサーで、その前はもっと若者向けの伝説的音楽番組とかも作っていた。

 話していて、ああああ、もう、この人は音楽が全身で好き!というのがわかって、ギラギラした、これぞテレビ!!みたいな人だったけど、なんて面白い人だろう!!と、のけぞりそうなほどになった。

 好きで何か作ってる人は、もう、全然、全然違う。

 先週には、NHKで演歌番組作ってる知り合いにもインタビューしたけど、彼女もエンタメ番組作ることが大好きで、音楽大好きで、やっぱり話は面白かった。そして一緒に行った編集者も、面白い方ですね!!って彼女のこと、大好きになってた。

 好きなことしてる人は面白くて好かれて、どんどん輪が広がる。

 でも、好きでもないことしてて、ただ、言われたことやってると、輪も広がらなくて、つまらないものしか作れなくて、新しいことできない。フジテレビが今面白くないってことの色々の小さな原因の一つ、みたいなものを目の前で体験させてもらった気がする。

 すでにある、自分たちの狭い世界だけで展開するストーリーの枠から出てこれないんだな、今のフジテレビ。。。オオマイガッ。それじゃ、終わっちゃうじゃないか?

 今度またオリコンあたりの取材でフジテレビの誰かと話すことがあったら、今回のこと、話しちゃおう。

 
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