あおい世界
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2023年09月07日(木) |
本■スパイとシベリア。 |
伊坂幸太郎さんの 『マイクロスパイ・アンサンブル』。 猪苗代湖の音楽フェスで配る、猪苗代湖に纏わる短編を頼まれたそうで、 それが数年続き、連作短編となり、この度書籍化されたとのこと。 ある失恋した社会人と、いじめられっこだったスパイが、 それぞれの世界で繰り広げられる日常が、 いつしか交錯していたという話で、 現代版おとぎ話と評されていました。 今、見えていることだけが世界の全てじゃないというのがテーマなのかな、 優しくて、ほんわかさせられるエンターテイメントな物語でした。 が、一度読んだだけでは分からず、すぐ再読。 いろいろ腑に落ちるところがあり、2度目も十分楽しめました。
池井戸潤さんの 『民王 シベリアの陰謀』 は、 以前読んだ 『民王』 の続編でした。 前のは総理大臣の父と、ちゃらんぽらんな息子が入れ違い、 奇想天外な話でしたが、 今回は史上初、謎のウイルスと立ち向かう総理と息子。 コロナを思わせるような成り行きでしたが、 以前ほどの奇抜さはなく、むしろ現実味を帯びていました。 でもどこか可笑しいのは池井戸潤さんのユーモアなのかしら。
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