あおい世界
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最近順調に予約本の順番が回ってきます。 まずは湊かなえさんの 『残照の頂 山女日記 続』。 8年前に読んだ 『山女日記』 の続編です。 とはいうものの、前回同様、山を舞台にした短編集。 今回は4話。 いずれも山を登ることによって、 心の靄が晴れて、前向きになれるという内容。 作者自身、元々登山が趣味だったそうで、 描写がとても細やか。 そしてあたしも一度だけ、登山っぽいことを経験したので、 以前よりも山の雰囲気が想像しやすかったです。
佐藤正午さんの 『月の満ち欠け』 は、 先日観たばかりの映画の原作。 生まれ変わりの話ですが、 映画よりも複雑に入り組んだ内容でした。 少女、もしくは若くして亡くなったからこそ、 そのそれぞれの記憶を引き継いだまま、 4度も生まれ変わり、現世の人たちと交流が持てたのですね。 これが長寿だったら、解釈は全然変わってくるだろうな、 なんて要らぬことを思ったりしました。 あたしは生まれ変わってでも会いたいと思う人はいないし、 自分自身、生まれ変わって、 次の世に想いを託したいという気持ちにもなれないと思うな。
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