あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2021年01月29日(金) |
本■よろこびとガーシュウィン。 |
まだまだ読みたい宮下奈都さんの作品。 まずは 『よろこびの歌』。 同じ女子高に通う6人の女子高生のお話が7編。 そのタイトルは、 ザ・ハイロウズという日本のロック歌手の歌のタイトルを当てはめているらしぃ。 あたしはその歌手のことは分からないので何とも言えませんが、 作者のお気に入りなのでしょうか。 それぞれ悩み、諦め、惹かれ、羨みなどを抱えている少女たちが、 一つの歌で心がまとまっていく様。 躓きながらも、前向きに踏み出そうとする話でした。
次に 『窓の向こうのガーシュウィン』。 ガーシュウィンとはアメリカの作曲家。 未熟児で生まれたのに、親の意思で保育器に入れられなかったため、 成長が遅い上に、人より敏感に育ったと思われる少女が、 生きにくさを感じる毎日の中での出会いにより、 少しずつ自分らしさを認め、 生き生きと過ごせるようになる様が描かれていました。
宮下さんの作品はどれも主人公が成長する様子が描かれていて、 それは最初は周囲との比較だったりするのですが、 いつしか自分で自分を見つめ、納得できるようになる、 そんなお話が多いように感じます。 文章は読みやすいし、宮下さんの同齢だからか、 惹かれるものが多いので、今後もたくさん読もうと思います。
検索WORD = 本■
|