あおい世界
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昨年、ノーベル文学賞を受賞した作品、 カズオ・イシグロさんの 『忘れられた巨人』。 長編小説でしたが、なかなかイメージできず、 何を伝えたいのかも読み取れず、どんな分類の内容なのかも分からず…。 最後の10ページほどですべてが語られているように感じました。 巻末の解説であたしの様々な疑問が解決。 しかし、舞台は6世紀のヨーロッパで、伝説のアーサー王や、 ブリトン人、サクソン人などが出てきますが、 あたしはチンプンカンプン…。 時代背景を元に作られたファンタジーさを匂わせた、 究極のラブストーリーなのですね。 しかも老夫婦の。 ぅーん、難しかった。
実は何年か前に観ていた 『わたしを離さないで』 というドラマの原作が、 イシグロさんだったことを知り、興味が湧いたのです。 このドラマは終始陰鬱で、 自分の意思では変えられない運命を背負わされた子供たちの話でした。 ブッカー賞というイギリスの文学賞も受賞していたみたいです。 こういう作品がノーベル賞なんだなと痛感しましたし、 読み切った自分を誉めてあげたい。
次に、大好きな伊坂幸太郎さんの新作 『クリスマスを探偵と』。 手にするまで分かりませんでしたが絵本でした。 絵本といっても、内容や文章量は小さな子供用ではなく、 小説が読めるような年齢から、かな。 伊坂さんが自身の処女作をリメイクしたものなんですって。 サンタにまつわるいろんな可能性と現実、 いつもの如く、ちょっぴり可笑しく、切なく、あたたかい、 そんな作品でした。
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