あおい世界
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2018年03月05日(月) |
本■太陽と硝子、ラーメンとごはん。 |
誉田哲也さんの作品を2冊。 まずは 『硝子の太陽Rouge』。 姫川シリーズは久しぶりです。 部下だった菊田が同等の主任になっているものの、 以前の姫川班が蘇るような一端もありました。 しかしながら、犯行の手口は残虐で、 犯人に行きつくまでが複雑でした。 途中、『歌舞伎町シリーズ』 の東警部補との絡みもあり、 誉田ワールドの広がりを感じました。
次に 『硝子の太陽Noir』。 こちらは東警部補が事件を追うストーリーになっており、 『〜Rouge』 とリンクしていました。 沖縄基地問題や反米軍基地などが焦点になっていて、 実社会の問題点がクローズアップされています。 この2冊はストレートに続きものというわけではないし、 どちらかがスピンオフというほどの薄さでもなく、 人気シリーズのコラボレーション作品になっています。 どちらも好きなシリーズなのでとても面白かったのですが、 惨殺シーンは身の毛がよだつ描写で震えてしまいます。 姫川シリーズは新作が出ているので、そちらも楽しみ。
恩田陸さんの新作 『錆びた太陽』。 こちらは残念なことに苦手なジャンルでした。 SFや未来に関することってあまり好きではなく、 風景とかが想像しにくいです。 恩田さんの作品は直木賞を受賞した 『蜜蜂と遠雷』 のように、 すごく好きな内容もあるのに不思議。 どちらも描けることがすごいといえばすごいと思います。 あまり苦手意識を持たず、これからも挑戦したいとは思います。
次の予約本の順番が来る間、 久しぶりに、おいしい文藝シリーズを読むことにしました。 病院で読むことが多くなるだろうから、 あまり重いストーリーのものではなく、 簡単に読める短編集が向いていると思っていたので、 ちょうど良かったです。
おいしい文藝シリーズ第2弾 『ずるずる、ラーメン』 と、 おいしい文藝シリーズ第3弾 『つやつや、ごはん』。 どちらも、いろんなこだわりがあるんだなーと思いました。 ラーメンに関しては、ラーメンそのものにまつわる話もありますが、 お店の雰囲気や店主の様子などにこだわる方が多かったですね。 ごはんの方は、 究極に美味しい白米にはおかずが要らないという共通点があり、 なるほど納得でした。
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