あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2017年06月29日(木) |
本■収納とおやじネコ、母といいわけ。 |
久しぶりに、群ようこさんの作品を4冊。 まずは、『欲と収納』。 物を買わないように貯めないようにと心掛けているのに、 本や着物が増えていってしまう様子を綴ったエッセイでした。 最近、続編というか関連本も出たようなので現在予約中。 捨て魔のあたしにはなぜ収集するのか分からない部分もありますが、 生活していくということは知らず知らずに増えていくものなのですよね。
次に 『おやじネコは縞模様』。 おやじネコとは、作者の家にやってくる外ネコのことで、 縞模様だからしまちゃんと名付け、 隣りに住む友人と一緒にベランダで可愛がっています。 このしまちゃんのことや元々飼っているしいちゃんというネコのこと、 他には蚊に刺される悲劇など作者が気になる動物のことを記したエッセイ集でした。 さも人間の言っていることが分かっているような態度のネコたちが、 面白く可愛くあっという間に読み終わりました。
次の予約本までの繋ぎで、 群さんの 『母のはなし』 を図書館の棚からチョイス。 多分これは群さんのお母さまの話ですね。 『欲と収納』 の中でお母さまからの着物を処分する話があるのですが、 その大量で高価な着物を買わされたのは群さん自身。 つまり、娘のアカネが群さんのことなのでしょう。 丸々そうじゃないとしてもね。 親だからって憧れの対象になるわけもなく、 縁を切りたいとか、金銭の面倒はみないと言いつつ、 また関わっているというところに血縁の強さを感じます。
最後に 『いいわけ劇場』。 普段の生活では、こんなに言い訳のネタがあることに驚きです。 この本では、群さんが12の短編集にまとめています。 決して読後感は良くないし、 むしろ人の負の要素ばかりがクローズアップされていますが、 群さんの文章力のおかげで暗くならずに笑えます。 ちょっと大げさな部分もありますが、 現実は言い訳を言いたくなるようなことばかり溢れていますからねー。
検索WORD = 本■
|