あおい世界
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2017年01月17日(火) |
本■コンビニと疲れ、明日と女たち。 |
芥川賞を受賞した話題作。 村田沙耶香さんの 『コンビニ人間』。 コンビニで働くことによって、 マニュアル化された中に浸かっていることが安心という風変りな主人公が、 別の意味で風変りな人を同居させるという、 全てが風変りすぎてて面白かった。
森由香子さんの 『疲れやすい人の食事は何が足りないのか』。 桃が冬休みの宿題に新書の感想文を書かなくてはいけなくて買ったもの。 年末年始に図書館に行けず、読む本がなくなったため借りました。 参考になるかと期待しましたが栄養素で説明されるのでピンときませんでした。
次に桂望実さんの2冊。 まずは、『明日この手を放しても』。 母はとっくに交通事故で亡くなっていて、 父親と妹と兄という3人家族だったのが、 突然父親が失踪してしまったことで、 盲人だけど潔癖症な妹と、 いい加減で軽率で女に振られてばかりの兄が、 交互に語り手となり、 少しずつ成長していく様子が12年間描かれていました。
次に、『女たちの内戦(セルフウォーズ)』。 年齢、状況、立場の違う女性4人の生き方を模索する様子を、 それぞれの短編集として描かれていました。 結婚願望が強い29歳、 主婦に甘んじている自分を見つめ直す34歳、 キャリアウーマンに迷いを感じる34歳、 離婚後ブティック経営に乗り出した45歳。 この4人の共通の知人に足裏マッサージの女店主。 みなそれぞれ自分の今に疑問を感じ、変えようと努力したり、 変わらなくてもいいことに納得したり、葛藤しているのでした。
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