あおい世界
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予約した本の順番がこないので、 また棚から選びました。 今回は山田詠美さんの3冊。
『タイニーストーリーズ』 は21もの短編集でした。 よくもまぁこんなに思い付くものだと感心します。 本当に短い物語ばかりだったので読みやすかったです。 内容的には面白かったりそうじゃなかったり。 基本、大人の内容でしたね。
『ジェントルマン』 は読んでいるのが辛かった。 あたしの苦手なジャンル(男性同士の恋愛)でした。 所謂ピカレスク(悪漢)な恋愛小説で、 すべてにおいて理解不能なことだらけでした。 でも、でも、現実にあるかもと思わせられる部分もありましたけどね。 知らなくていい世界です。
『賢者の愛』 も 『ジェントルマン』 と同じくらい苦手な内容でした。 こちらは20歳以上も年上の女性が、 小さいころ(生まれる前)から知っている男の子を、 思うがままに育てていくという話。 その育てるという意味は、男性として…ということで、 親友である男の母親への復讐が目的という、 一見理解しがたい話なのですが、 最終的には純愛を描いていたのかもしれません。
詠美さんは谷崎潤一郎の 『痴人の愛』 を意識して書いたらしい。 あたしは谷崎作品を読んだことが無いし、 作者のことも知らないので、何とも言えませんが、 当分詠美さんの作品は遠慮したい気分。
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