あおい世界
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東野圭吾さんの 『名探偵の掟』。 名探偵 天下一大五郎シリーズなんてのがあったんですね。 これは20年近くも前の作品で、 プロローグなどを含めると15の章に分けられています。 探偵と警部のやりとりの他に、 この2人が作者のことも意識しているという設定が面白い。 でも実際の話はというと、どれもこれも薄っぺらな感じでした。
続編と思われた 『名探偵の呪縛』 は、 通常の続編ではなく、角度を変えて関連させてある内容でした。 その切り込みの設定は面白かった。
恩田陸さんの最新作 『消滅』 は、 厚さ3センチ、500ページを超える長編でした。 超大型台風が接近する中、封鎖された空港の中、 入国審査でテロリストの容疑を掛けられ、 軟禁させられた男女11人の話。 最初に登場人物の名前が記されているにも関わらず、 数人の語り手が名前ではなく、 日焼け男、鳥の巣頭、ごま塩頭、ヘッドフォン男、ガラガラ声女などなど、 見た目であだ名を付けて語るので、 誰が誰なんだか分からなくなりそうでした。 途中から人物像をメモしながらやっとやっと…。 お互いに人間観察しながら、推理し合っている様が面白かった。
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